2006-08-09 07:00 am by 須坂新聞
須坂市の「男女共同参画いきいきフォーラム」(同実行委員会主催)が29日、市公民館で開かれ、約200人が広岡守穂さん(中央大学法学部教授)の「妻が僕を変えた日」と題した講演に耳を傾けた。
学生結婚し、5人の子どもをもうけた広岡さんは、子育て中の妻が社会の風に当たりたいとよく言っていた。3人目を出産した後、ついに妻がさまざまな勉強にチャレンジし始めたが、幾度となく失敗する姿を見て、つい冗談交じりに憎まれ口をたたいてしまった。その日に流した妻の涙が僕の意識を変えるきっかけになった。
母親は子どもと一緒にいることが一番幸せなのだと思い込んでいた。24時間態勢の子育ての大変さも理解せず、妻に母親としての重荷を押しつけていた。妻は「自分育て」がおろそかになってしまうことをとても不安に思っていたことに気付いた。妻を支えられるのは自分以外にいない。数年後、妻は仕事を始め、大きな仕事を立派にやり遂げている。
男だから、女だから、障害があるから、ないからという理由で自分育てのチャンスを取り上げてはいけないと、自分の経験から実感する。誰もが同じ地面の上で対等に見つめ合い、認め合い、求め合うことこそ、私たちが目指すべき男女共同参画社会なのではないかと思う―と話した。
フォーラムでは須高防犯協会連合会女性部「須高エレガント」の防犯紙芝居上演も行われた。
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