今年上半期の万引/成人4倍超、少年2倍

2006-07-24 12:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 須高防犯協会連合会の傘下で、須高地区の商店主らでつくる「須高万引防止対策協議会」はこのほど須坂警察署で総会を開き、議事のほか、中学・高校教諭を交えての意見交換、県警察本部少年課少年サポートセンター係長の五十嵐誠氏による講演などを行った。
 同署生活安全刑事課から須高の万引の発生状況について▽今年上半期に出された被害届は59件で、昨年の約2.5倍にもなる▽今年上半期の成人の検挙者は45人で、昨年同日の10人に比べて4倍以上、少年(20歳未満)も7人から14人に倍増した―などの報告があった。
 意見交換で、商店主から▽例えば消しゴム一個のような万引をどのように対処していいのか難しい▽親には連絡するが、学校・警察には連絡しない。警察に連絡すると半日時間が取られて、仕事にならない▽高校生が堂々と酒を買いに来る▽捕まえると、よく利用してもらっている家の子供で対処に困る▽万引の翌日平気で来る。罪の意識がまるでない―などの現状が報告された。
 一方、教諭からは▽店からも警察からも連絡がなく、全く実態をつかめていない。ぜひ連絡してほしい▽事の大小にかかわらず連絡してほしい。今が教育する時、ここを逃すと取り返しがつかない▽年齢が低いほど罪の意識が薄い。保護者側に本人の経歴に傷がつくという意識がある。事の善し悪しを分からせるよう保護者を交えて指導する―などの意見が出た。
 須坂署では「万引は非行の入り口とも言われ、万引防止は少年の健全育成にもつながる大人に与えられた重要な問題。万引をさせない店作りをする一方、少年の規範意識を高める必要があり、関係機関と連携して取り組んでいきたい」と話している。

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