2006-06-06 12:00 am by 須坂新聞
須坂市沼目地区が発祥地の伝統野菜「沼目シロウリ」を栽培しようと、日野小学校4、5年生の有志5人が「沼目白瓜(しろうり)つくり隊」を結成、27日、同町の畑で種まきをした。
沼目シロウリは全国で栽培されているが、地元が発祥と知っている人は少なく、生産者も減っていることから、伝統を受け継ごうと竹内修校長が呼び掛けて発足。夏に収穫し、かす漬けなどにして学習発表会で児童や保護者に振る舞う。
沼目シロウリは大正時代から栽培が始まったと言われ、収穫量が多く肉厚で種が少ないなどの特徴があり、漬物用などとして全国に広まった。
最盛期の昭和45〜50年ごろには同地区でも多くの農家が栽培していたが、リンゴなどの果樹やほかの野菜が盛んになるにつれて減少。沼目しろうり採種組合(勝山茂助組合長、沼目町)が各地に種を出荷していたが、現在は組合員もわずかで、種の採取と交配をするだけとなっている。
作業は勝山さん(82)の畑約60平方メートルで行った。子供たちは勝山さんの説明を聞きながら、くわなどで畝(うね)を作り、丁寧に種をまいた。滝沢進吾君(4年)は「耕すのが大変だったけど、どんなウリができるか楽しみ。たくさんの人に食べてもらいたい」と話していた。
勝山さんは「子供たちに作ってもらえて本当にありがたい。いつまでも伝えていってほしい」と感謝していた。
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