桜のまち須坂から新品種

2006-05-13 12:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 須坂市豊丘上町で2001年に見つかった黄桜「ソノサトキザクラ」がこのほど、(財)日本花の会の調査により新品種と判明した。黄桜の新種はまれで、第四の黄緑系八重桜となる。
 ソノサトキザクラは、豊丘上町中灰野の弁財天近くで咲いていたピンク色のフゲンゾウ(八重桜)の中に枝変わりした黄緑色の桜を住民が発見し、桜守りの会の羽生田郁雄さん(67、豊丘上町)が接ぎ木して育てた。地名と合わせてソノサトキザクラと名付けた。
 黄桜はウコン、ギョイコウ、スマウラフゲンゾウがあるが、発見した桜はどれとも違っていたことから羽生田さんが同会に苗木を送って調査を依頼。淡い黄緑色の花びらに緑色のすじが入り、枚数が20〜30枚と多く、花が大きいなどの特徴があり、ほかの3種類とは明らかに異なることが分かった。
 調査した田中秀明主任研究員は、フゲンゾウの一部の遺伝子が突然変異して枝変わりが起きたと考えられると推測。黄桜の新種は珍しく、江戸中期以降、1990年代のスマウラフゲンゾウまでなく、ソノサトキザクラは価値があるという。
 羽生田さんは「半信半疑だったが新種と分かりうれしい。とても貴重なもの。園里の名前が付いた桜なので多くの人に親しんでもらいたい」と話している。市制50周年記念で市に贈り、臥竜公園や小中学校に植樹、小布施町や高山村にも植えられている。

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