今昔マップで楽しく歴史を

2006-01-31 12:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 市生涯学習推進員の師岡京子さんと浅井やよ江さん(共に井上町)は、「井上仲良し会 おててつないで」を結成し、2002年11月から活動している。里山歩きで町内外を調べ、歴史資料や郷土史家の話などを吸収して、昨年から「豊かな自然と歴史の里井上」の今昔マップ作りを続けてきた。25日、区が協力して井上町公会堂入り口に同マップが設置された=写真。二人は「子供たちに身近な歴史を伝えたかった」と話す。
 今昔マップは縦1.5m、横2m。説明書きを通してどこからでも楽しく学べる。井上は「井の辺(べ)なり」と言われ、清水がわき、にぎわいとロマンに満ちた里。信濃源氏井上氏の発祥地で、謡曲にも登場する。枕状溶岩や古代住居跡の金口遺跡があり、奈良・平安400年余を領した井上氏の城館の地で栄え、江戸期は大笹街道や谷街道沿いの郷村でにぎわった。
 千曲川が北方を蛇行して船の渡し場でにぎわった昔をしのばせる「船よせ地蔵」や歴史と文化を育てた洞沢川、三味線の音が絶えなかった望月料理屋跡、子供を守る白山神社、保科の観音様と並び、大火で失った宝来寺跡、虎御前の墓、問屋で中馬業を営み、代官が泊まった坂本家跡、井上氏墳墓、角張屋敷跡(浄運寺開基)、小林一茶や国定忠治の話が残る阿弥陀堂(寮)などイラスト入りで楽しめる。
 二人は「大きな看板になって設置された時は感動した。区役員さんに感謝したい。マップを活用し、まちづくりにも大いに役立てて」と話す。

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