あらゆる差別をなくす/19日市民大集会

2005-11-13 12:00 am by 須坂新聞

学校・教育 icon 「第33回部落差別をはじめあらゆる差別をなくす市民大集会」が19日午後1時半から4時までメセナホールで開かれる。
 主催は市内の各種団体で組織する実行委員会。集会はあらゆる差別をなくすために一人ひとりが一層の人権意識と人権感覚を身につけ、誰もが活きいきと幸せに暮らせるまちづくりを目指そうと開くもので、学習発表、人権啓発映画鑑賞、意見発表、スローガン確認などが行われる。
 学習発表は東中学校のPTAと生徒が「お互いを認め合うより良い人間関係づくり〜学校・PTA・地域の皆さんと手を携えて」と題して行い、映画は「この街で暮らしたい」を鑑賞、意見発表は▽須坂商工会議所女性会会長の土屋阿さ子さんが「人間として、男女共同参画社会への提言」▽須坂市仏教会の高津孝道さんが「曹洞宗と人権問題」と題して行う。
 映画「この街で暮らしたい」は外国人の人権をテーマにした作品。在日朝鮮人で児童クラブ指導員ミファはバングラデシュ人のある母親から息子ココンが毎日風呂で皮膚がすりきれるほどこすっていると相談を受ける。ココンは児童クラブの和雄たちに肌の色が黒いといじめられていた。それを知ったミファは児童たちの外国人への差別心をなくそうと努力するが、和雄は「ココンの家はいっぱい人が住んでいて夜うるさい」と母親から聞いた話をして、差別心をあらわにする。事実を確かめようとココンの家を訪ねたミファは、ココンの一家が入居拒否で住む家のない友人を助けるために同居していることを知る。ココンの家族の温かい心を教えられた和雄は「ココンがかわいそうだ」と母親に詰め寄る。母親も、日本で暮らす外国人の生活や悩みを知るようになり、ココンの一家と心を通わせていく―というストーリー。
 なお、ロビーでは市内小中学生から募集した人権同和教育啓発のポスターや標語、集会所事業の作品なども展示。入場無料。受け付け一時から。主催者側では市民多数の参加を呼び掛けている。写真は大会パンフレットの表紙に使用した小平奈々さん(井上小4年)の作品。

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