須坂市と嬬恋村が交流事業

2005-11-05 12:00 am by 須坂新聞

政治・経済 icon 28日開いた須坂市と群馬県嬬恋村で構成する「浦倉トンネル研究委員会」は、懸案となっている「仮称・浦倉トンネル構想」について、当面は両市村民の交流を軸に、機運の醸成を図っていくことで合意した。市は今後、米子の滝観光、米子鉱山などの歴史的遺産の活用、健康づくり等を踏まえ、遊歩道の整備等を進めていきたい―としている。
 浦倉トンネル構想は、嬬恋スキー場の大前須坂線から須坂市の林道米子線までの間に自動車が通行可能な8.6キロの新ルートを開設、浦倉山に6.8キロ、奇妙山に1.8キロのトンネル等を建設する構想。須坂長野東インターから嬬恋村の約26キロ間を結び、東京・北関東方面とアクセス、広域観光、産業の発展に結び付けようというもの。8年に両市村で期成同盟会を立ち上げることを確認、両県の建設・土木事務所が加わり現地踏査を行った経緯がある。当時概算で300億円の事業費が見込まれ、国の交流ふれあいトンネル・橋梁整備事業の導入が検討されていた。
 しかしその後、国や地方自治体の財政難、公共事業の見直しや財政構造改革などから幻のトンネル構想になりつつあり、期成同盟会も具体的な動きに至っていない。
 このため、同研究委員会で検討した結果、浦倉山東斜面にあるバラキ高原嬬恋スキー場のゴンドラリフトが浦倉山頂付近に達していること、須坂市が米子瀑布を全国に観光宣伝していることなどで観光面での期待や嬬恋村から米子鉱山に働きに来ていたなどの歴史的経緯があり、当面は両市村民の交流を推進することで一致した。
 須坂市まちづくり推進部は「嬬恋村から須坂市側に登山者も増えてきていると聞いている。浦倉山頂から米子の滝にも近く、五味池破風高原ヘのトレッキングルートも期待できる。新年度から市民参画で嬬恋村との交流事業をスタートさせたい」と説明している。

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