須坂病院 15年ぶりの黒字

2005-10-30 12:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 県立須坂病院(斉藤博院長)は24日、北棟講堂で運営協議会(会長・三木正夫市長、委員17人)を開いた=写真。年2回の初回。現況や中期ビジョンなど説明し、意見交換を行った。来年12月には感染症病棟が完成し、感染症病床は2床から4床に増え、合計336床から338床になる計画だ。前年度の時間外救急患者は800人増え約9000人(110.6%)。救急車搬送も114.6%の約2000件と増加した。15年ぶりに黒字になった。
 協議会は地元県議や市町村・議会、関係行政、医療・福祉団体らで構成する。副会長に新たに渡辺雍作・市老連会長が互選された。
 平成16年度の入院合計は103.9%の10万千余人。1日当たり278人で病床利用率は3.6ポイント上回る89.5%。新入院は200余人多い6200余人。平均在院日数は15.8日。結核は106.9%の6400余人で1日当たり18人。病床利用率は73.5%。一方、外来合計は98.3%の15万3千余人。1日当たり634人。
 地区別では須高が約86%、長野市が約7%。老人の占める割合は入院が約60%、外来は37%。16年度の医業利益は約1億3千万円の赤字だが、医業外収益を合わせた純利益では約5000万円の黒字になった。
 中期ビジョンは、県立病院としての機能の充実▽地域医療支援機能の充実▽病院の安定運営―の三つの柱で施策を展開する。自治医大出身等の研修医を受け入れ、県民医療室を中心にへき地医療へ派遣する総合医を養成し、現在計画を進める感染症病棟を活用する感染症センター機能、生活習慣病検診を中心に救急・在宅・緩和医療など地域医療を支援、経営の健全化など今後5年をめどに整備・充実する。
 意見交換では、病院全体の評判がよくなっているが、医師が長く勤められる配慮を▽精神科の充実▽温泉プールなど地域資源の活用▽モデル地区から予防医学を推進―など出された。病院側は救急医療の対応策を現在須高医師会と検討している状況など説明した。次回は3月中旬の予定。

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