須坂元町の会が新潟県村上市視察/須坂活性化のヒント探る

2005-10-26 07:00 am by 須坂新聞

まちづくり icon 須坂市中心市街地の商店主らで組織する「須坂元町の会」はこのほど、町並み保存やまちづくりで評価の高い新潟県村上市を視察、須坂の活性化へのヒントを探った。
 総勢9人で訪問。村上町家商人(あきんど)会が主催して、9月10日〜30日に開催した「町家の屏風まつり」(写真上)を見学、まちづくりの中心人物で、観光カリスマ百選にも選ばれている同会代表の吉川真嗣さんの話を聴いた=写真下。
 村上は新潟県でも最古の城下町として知られ、城下町としての四大要素(城跡・武家屋敷・町家・寺町)が残る全国的にも希少なまち。その町家に道路拡幅計画が持ち上がり、反対運動に端を発して発足したのが同会。「武家屋敷と町家は一対で、町家が壊されたら全国的にも評価の高い城下町としての価値を失う。村上は村上らしい顔を持ち続けよう」と吉川さんが呼び掛け、賛同する人たちが集まった。
 平成12年春に「町屋の人形さま巡り」を初開催、13年秋から始めた「町家の屏風まつり」共々、わずか数年のうちに全国から大勢の人たちが訪れる一大イベントに成長、同会は平成16年1月に地域づくり総務大臣賞を受賞するなど、住民の志によって活気を取り戻した成功例として、高い評価を得ている。さらに▽ねぶり灯籠流し▽宵の竹灯籠まつり▽町家の外観再生ブロジェクト▽黒塀一枚千円運動なども展開されている。
 視察した須坂元町の会代表の中野博勝さん(中町・綿幸社長)は「住民の熱い思いが地域を元気にした例として大いに参考になった。須坂と村上は歴史的町並みが残るなど共通点がある。村上城址は臥牛山という山にあり、須田城址の臥竜山と名前も似ていて親しみを覚えた。村上を見習い、須坂らしくできる活性化の道を探っていきたい」と話している。

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