2005-09-16 12:00 am by 須坂新聞
第54回県社会福祉大会(県社協・県共同募金4人の主論者が災害時の活動や平時の福祉のまちづくりについて実践事例を発表した。須坂市社協で市地域福祉活動計画に取り組む2人が「住民主体の触れ合い・支え合いのまちづくり」を紹介した。
須坂市社協の関佳代子さんは「日常の支え合いはサービスでは提供できない。支え合いマップでまちの様子を調べたら、さり気なく安否確認する人や子育てサロンを開く人などの存在が浮かび上がった」と計画に取り組む経緯を述べた。
同計画実行委員会代表の和久井進さんは「小規模多機能の宅幼老所で、お年寄りや障害者が普通に暮らせるよう取り組んでいる。余計なお世話をして夜も見守っている。マップ作りで見えたのは住民の流儀に従うことや50〜100世帯の中で触れ合い、助け合っていること。主体は住民、行政は補完―を意識的に進めている。助けて―といえる地域やおせっかい文化を作りたい」と述べた。
災害時住民支え合いマップ策定に取り組む田中透県社会部長は「平時の住民支え合いマップの手法が災害時にも有効だ。意図的に要支援者の避難の仕組みを作る必要がある」と述べた。
川上哲也NPO法人Vネットぎふ理事長は「中越地震で高齢者や妊婦が体育館入り口に避難し、足腰の丈夫な人が奥にいた。避難所を出て12畳に25人で生活する方が気楽という被災者の苦労を知った。善意と善は違う。ボランティアができないからとぞうきんを持参したおばあちゃんや小中学生でも、災害時はだれにもできることが必ずある」と述べた。
式典での被表彰者(須高関係者)は次の通り。
【県社協会長表彰】▽民間社会福祉施設の役職員 湯本美香=小布施町 山崎裕子=須坂市
【県共同募金会会長表彰】▽募金ボランティア 尾崎功 横山芳美 宮前喜久子=以上須坂市
【県民生児童委員協議会会長表彰】▽民生児童委員感謝状 中村辰雄=須坂市 (敬称略)
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