2005衆院選 政権・候補、選択肢は多様 街角でききました

2005-09-10 12:00 am by 須坂新聞

政治・経済 icon 第44回総選挙は、有権者の関心が高く、投票率は戦後2番目に低かった前回の59・84%を上回ると予想される。
 中選挙区制から小選挙区比例代表並立制に移行、前回から各党がマニフェスト(政権公約)を掲げ、政策で争う新しい選挙の仕組みが始まり、政党本位、政策本位の選挙で関心を高めた。有権者が「私たちの選んだ政権」を実感でき、次の選挙で公約の達成度を投票の判断材料にする「業績評価」の投票ができる。政権選択・マニフェスト選挙と言われる理由だ。
 マニフェスト選挙は、政党・政治家・有権者の共同作業と言われる。政党・政治家は有権者に分かりやすい言葉で示し、有権者もきちんと選別する力が問われる。
 各政党が示したマニフェスト、選管が発行した選挙広報、政見 放送、メディアが提供するさまざまな選択肢から有権者が何を基準にどう判断するか、無党派といわれる有権者がどう投票行動に移すか、注目されている。
 ◇今までの実績や、郷土のために何をしてくれるのかが投票の基準。これからの時代、児童福祉の充実や医療福祉の軽減に力を入れてほしいと強く願っている(須坂市飲食店勤務20代男性)
 ◇まずは税金のムダ遣いを無くすこと。そして子どもからお年寄りまで、生きがいを持って暮らせる社会の実現に尽力してくれる人を選びたい(須坂市福祉関係勤務30代女性)
 ◇郵政民営化は、競争原理の弱肉強食の社会になるのでは?と心配。安心して生活できるように(須坂市農業60代女性)
 ◇自民マニフェストには郵政民営化が明記してある。その党議に反する議員は造反議員であり、小泉総理が対抗馬を立てるのは当然(須坂市会社員50代男性)
 ◇郵政を早く民営化して政官財癒着の構造を断ち切ってほしい。革新であるはずの野党がなぜ反対するのか疑問(小布施町無職60代男性)
 ◇田中知事は県政に専念してほしい。改革派の知事が抵抗勢力と一緒になるのは疑問。所詮長野県は国政への足場なのだろうか?(小布施町自営業50代男性)
 ◇党首討論はケンカみたいで、何を言っているのか、よく分からない。もっと丁寧に説明してほしい(須坂市50代主婦)
 ◇郵政民営化は官僚の独裁にメスを入れ、行財政改革や景気対策などにつながる突破口です。大事な焦点だ(高山村農業50代男性)
 ◇衆院解散は小泉総理だから出来た。賛否両論はあるが、国民に信を問うのは良いことだ(須坂市自営業60代男性)
 ◇郵政民営化絶対やるべき。強いリーダーシップの小泉さんでなければできない。改革はできるところからやる(須坂市サービス業40代女性)
 ◇民主はただ声高に自公与党に反対するだけで政策があいまいで一貫性が感じられない(小布施町自営業60代男性)
 ◇税金の無駄遣い。小泉さんのわがままで突発的な選挙。メディアは「小泉劇場」「刺客」などとあおり立て、選挙の関心は高まったが、政策の議論が少ない。弱肉強食、都会優遇、地方の切り捨て、格差の拡大になっては?と心配(須坂市50代主婦)
 ◇はさみで切った入場券どこかに置き忘れちゃった。大きくしてほしい。選挙には行く(須坂市団体職員20代女性)
 ◇郵政だけが政治ではない。年金、平和、貧富の格差、自衛隊のイラク派遣、北朝鮮拉致問題など問題はたくさんある。筋を通してきた野党に頑張ってもらいたい(須坂市会社員30代男性)
 ◇小泉劇場はおもしろいが、争点がはっきりしない、改革の中身が見えない。民主も説得力に欠ける。もっと具体性のあるマニフェストだったら―と思っている(高山村団体職員40代男性)
 ◇政治は地方から変えるもの。下からの積み上げが大事。小泉さんにスター性はあるが、直接国民から選ばれたアメリカの大統領とは違う(高山村会社員40代男性)
 ◇野党もだらしがない。輝いている政治家が出てほしい(須坂市自営業 60代男性)
 ◇先進国で借金が増えているのは日本だけ。郵政だけで白紙委任は疑問、本丸は違うところか?(須坂市50代男性)
 ◇米国だけに目を向けるのは疑問。国際化時代に通用する有権者の幅広い視野が必要なのでは(須坂市農業50代男性)
 ◇憲法九条・靖国・外交問題、ニート・派遣社員の増加等で貧富の拡大など課題は山積みだ(須坂市公務員50代男性)などさまざまな意見多数。

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