「信州岩波講座」始まる/きょう第2講座

2005-08-19 12:30 pm by 須坂新聞

お知らせ icon 活字文化の活性化や地域社会に根ざした文化活動などを目的に、須坂市に著名な文化人や専門家を招いて毎年夏に開講、7年目を迎えた「信州岩波講座」が6日、須坂市文化会館メセナホールで始まった。
 主催は須坂市、須坂市教育委員会、須坂市文化振興事業団、岩波書店、信濃毎日新聞社、信毎文化事業財団、市民ボランティアグループ「ふおらむ集団999」で構成する実行委員会。今回は基本テーマに「地域の再生とこの国のゆくえ」を掲げ、9月3日まで計4回の講座を繰り広げる。
 6日の第1講座では同講座実行委員長の三木正夫須坂市長の開講あいさつに続いて、作家の小田実(おだ・まこと)氏が「この国のゆくえ」と題して講演、引き続き、作家で同講座企画監修者の井出孫六氏と対談(写真=右が小田氏、左が井出氏)した。
 小田氏は講演で▽戦争を知らない子供が戦争を知らない大人になり、憲法を変えようと言っている。私は戦争を知った子供として体験から語りたい▽大阪への8回の空襲のうち3回を体験した。ベトナム戦争の北爆をテレビで見て、これを繰り返してはいけないと思ったのがベ平連(ベトナムに平和を!市民文化団体連合)のきっかけとなった▽世界は不均衡で不平等だが、力で押さえつけるのではなく、平和的に変えよう。それが平和憲法で、深い歴史的意味を込めて、世界の知恵が集められた。世界のあり方をこの憲法で変えていきたい。また、対談では▽現場を見て現場で物を考えることが必要▽平和に向けた国際活動を積極的に行うことが必要―などと語った。
 なお、第2講座はきょう20日午後1時半から5時10分まで「地方が元気になる」をテーマに講演二題と座談会が行われる。講演では前滋賀大学学長の宮本憲一氏が「環境と自治の世紀を〜維持可能な内発的発展」、諏訪中央病院名誉院長の鎌田實氏が「命・平和・環境を見つめる〜地域からの視座にこだわって」と題して話し、座談会では宮本氏、鎌田氏、栄村村長の高橋彦芳氏が「地方が元気になる」をテーマに意見交換する。
 聴講料は1,000円、学生割引500円。中学生以下無料。開場1時から。オプション企画として、20・21日、宮本氏、高橋氏を囲んでの「峰の原高原交流会と高原散歩」も行われる。問い合わせは同ホールTEL245―1800まで。

2005-08-19 12:30 pm by 須坂新聞 - 0 コメント



須坂新聞


 須坂新聞はタブロイド判(20P~24P)で毎週土曜発行(年間48回)長野県須高地域(須坂市・小布施町・高山村・長野市若穂地区)で購読をいただいております。また配達地域外でも郵送にてご購読いただけます。購読料は1100円(月額/税込)です。購読お申し込みはこちらから。