エネルギー政策 須坂の資料室で視察

2005-08-12 12:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 東大社会科学研究所(文京区)で日本のエネルギー政策を研究するエマ・メンドサさん(メキシコ出身)が先ごろ、長野ソフトエネルギー資料室(須坂市北横町)を訪れ、三輪浩代表らと懇談した。
 エマさんは首都メキシコシティから西へバスで約10時間の太平洋側にあるコリマ州立コリマ大学(コリマ市)の太平洋流域研究センター教授。大学院生の時の97年に初来日し、2カ月間滞在した。99年10月〜01年3月には筑波大で研究した。論文「日本の原子力政策の決定過程」で04年1月に博士号を取得した。
 今回は「再生可能エネルギーに関連する市民団体の研究」で6月中旬から8月11日までの短期滞在。先月ながの環境フェアで各団体にアンケートを依頼し、県地球環境課も視察し、須坂市へ。
 メキシコは1821年スペインから独立した。1910年の革命以降、石油産業の国有化など石油依存の経済政策を進めたが、82年に債務危機を経験した。94年北米自由貿易協定が発効。通貨危機を乗り越え、米国経済の好調などで輸出が拡大しているという。
 「首都は大気汚染が深刻。石油を使って火力発電を行うので、資源の枯渇が心配で将来が不安。メキシコでも再生可能エネルギーの開発の可能性は大きい。日本は民間資金とNEDO(独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)など公共の援助で活動でき、ノウハウは導入できる。環境教育や意識を高めることもできる。コリマのような地方で生かしたい」と説明した。

2005-08-12 12:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント



須坂新聞


 須坂新聞はタブロイド判(20P~24P)で毎週土曜発行(年間48回)長野県須高地域(須坂市・小布施町・高山村・長野市若穂地区)で購読をいただいております。また配達地域外でも郵送にてご購読いただけます。購読料は1100円(月額/税込)です。購読お申し込みはこちらから。