屋根の上のカルガモ「大丈夫かな」-田中本家博物館

2005-07-17 07:00 am by 須坂新聞

観光 icon カルガモは本来、草地や地上に巣を作るとされるが、須坂市穀町の田中本家博物館でこのほど、1組のつがいが母屋の屋根の上で巣ごもりしているのが発見された。遅くとも今月末には孵(ふ)化すると思われ、安全な場所に移してあげるべきかと今後の対処に戸惑っている。
 同館には毎年数組のカルガモが飛来。ことしも中庭や大庭で計30〜40羽が誕生し、旅立ちの時期を迎えている。そんな折、同館職員が掃除のため屋根に登ったところ、卵を温めているカルガモを発見、「大庭と中庭には数組のカルガモがいるので、苦肉の策だったのでしょうか。ちょうど屋根には松葉がたまっていて巣づくりはうまくいったようなのですが。とにかくこんなことは初めて」と驚いている。
 大雨や大風で飛ばされたり、空からの外敵に狙われはしないかという不安はもちろん、孵(ふ)化したヨチヨチ歩きのひなが落下してしまうのではなど心配も尽きない。
 そんな人間の心配をよそに、当の母鳥はじっと前を見つめて抱卵。自然界の母もたくましい。

2005-07-17 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント



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