鹿児島県の大慈寺訪問旅行記

2005-07-13 12:00 am by 須坂新聞

趣味・生活 icon 高井源氏井上氏出身の玉山玄提和尚(仏智大通禅師、1262?〜1351)が開山、須坂市仁礼出身といわれる南北朝時代の武将楡井(にれい)頼仲公(1300〜57)が開基した大慈寺(臨済宗、鹿児島県志布志町)へ昨年11月、須坂市から訪問団37人(坂本康之団長)が3泊4日で訪れた。その旅行記『大慈寺を訪ねて』がこのほど、編集委員会(青木一晃代表)の手で完成した12年長野県を訪れ、16年の同寺創建六百年祭には、井上村・仁礼村・長野県から17人が記念法要に出席した。参拝団長は坂本重雄井上村長(康之氏祖父)。祭文が同寺に残っている。
 その後、須高郷土史研究会の片山正行会長が石田晴康前住職と交流。昭和61年に須坂市から南沢秀次さんを団長に14人が訪問。ハルニレやクマスギを植樹した。
 62年には前住職夫妻が須坂市を訪問。仁礼会館で楡井公と玉山和尚について、片山会長と前住職が講演を行った(前住職は平成8年逝去)。平成9年、北沢富雄さんを団長に10人が同寺を訪れ、恵一新住職に会い、前住職の焼香や井上出身の子孫竹井さんら世話人と懇談した。11年11月には同寺から新住職ら一行が京都妙心寺参拝と信州の旅を行い、須坂市を訪問。湯っ蔵んどや山田温泉で交流した(本紙12年元旦号に詳細)。
 末寺が12あり、明治の廃仏棄釈前まで広大な敷地を誇ったという。開山堂など墓前には花がたむけられ、供養の心を大切にする。三木市長の親書を携え、慶田志布志町長を表敬訪問した。植樹したハルニレやクマスギの成長を写真に収めた。
 坂本団長は「昭和16年の600年祭記録文書や記念写真が完全な状態で保存され、住職の心配りに感激した。発刊を機に開山、開基の調査・研究が深まり、同町との交流が進展することを願う」と話す。120部印刷。問い合わせは坂本団長電話248―1290。

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