常盤中学生いじめ自殺裁判 和解へ

2005-04-19 07:44 pm by いけいけすざか

学校・教育 iconいじめを訴える遺書を残して1997年に自殺した須坂市の中学生の両親が、市に対して損害賠償を求めた訴訟は、次回の裁判で和解することになりました。

訴えていたのは、97年1月に自殺した須坂市立常盤中学校の1年生だった前島優作くん・当時13歳の両親です。

訴えによりますと優作くんは、「あの4人にいじめられていた、僕は死ぬ」という遺書を残して自殺しましたが、両親は学校がいじめに気づかずに適切な処置を怠っていたとして、須坂市に対して、およそ8600万円の損害賠償を求めていました。

長野地方裁判所で開かれたきょうの裁判で両親と市側は、「被告がいじめの根絶に向けて、教育や研修活動を行うこと」などで和解することになりました。

また、和解条項の中には、両親と市側が優作くんに対するいじめとして悪口などがあったものの、中学校の調査では、優作君の死に結びつくような具体的な事実を特定することは出来なかったと認めることも盛り込まれています。

裁判は、被告側が、須坂市議会の議決を経る必要があり、6月に正式に和解することになります。

2005-04-19 07:44 pm by いけいけすざか - 1 コメント



くぼた @ 2014-06-06 12:47 pm

とある本でこの事件を知りました。優作さんのお父さんが裁判を起こすと
かれていたので、その後が気になりネット検索でこの記事に来ました。
和解ですか、残念ですね。公共団体を訴えるというのは、一般人には難し
のですね。
いじめていた4人が誰なのか、自殺があった後日の調査で判明したみたいで
すけどね。
その後もその子たちは、他の子にいじめをしていたというから驚きですね
主犯の子は悪名高い子だったとか。以前にもいじめられた子がたくさん
て、転校やら不登校になったとか。それなのにその子の親は、自分の子が
ひどいいじめをしていると気付かないもんですかね。そういう親に限って
いじめられる側にも問題あるとか言うのかな。
いじめ主犯だった子はもう30代でしょう。そんな残酷な心を持ったまま大
になったのでしょうか。
危害を加えた人は大して傷付いていないことがほとんどですから、今でも
通に生活しているのでしょうか。恐ろしいですね。また、この事件をう
むやにして和解と決着させた裁判も、問題ありますね。
教育委員会だとか名ばかりで、役立たずのような気がします。正義は勝て
い。強い権力が勝つ。悲しい現実が垣間見えました。

須坂新聞


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