須高でも猛威ーつらい花粉症

2005-04-19 08:56 am by 須坂新聞

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 須坂市屋部町の大峡耳鼻咽喉科医院がホームページで公開している花粉飛散データによると、三月中旬以降、一平方塾俊当たりの花粉量が百以下から多い日で三百個前後という日が続いたが、四月六日、突如として二千三百個余りを記録した。長野市松代町で大量飛散した花粉を、住民が火災と間違えて消防署に通報したというニュースが流れたのも、このあたりだ。
 大峡星夫院長(写真上)は「飛散量は例年の二〜三倍で、診察に訪れる人の九割近くが花粉症の症状。昨年まではかかっていなかった人の受診も目立つ」と話す。
 ことしは桜の開花が遅いように、花粉の飛散も一〜二週間遅れ。天候が崩れた日は飛散量も抑え気味だが、待ちわびた春の陽光がふりそそぐ日は、花粉症の人にとっては要注意。なんとも複雑な心境だ。
 一方、須坂市内の別の耳鼻科医院では四月に入ってから花粉症による来院者が一気に増加、昨年の約五倍、週末などの多い日には百人以上が訪れる。ことしは鼻水、くしゃみに加えて、目のかゆみや、のどの痛みを訴える患者が目立ち、ぜんそくに近い症状の人も。幼児の来院も増え、花粉症が低年齢層にも拡大しているという。
 市内の薬局では三月に花粉症対策コーナーを開設=写真下。昨年より売り場面積を広げ、商品の種類や数も増やして陳列しているが、人気の立体形マスクなどは品切れで入荷待ちになることも。メーカーでも生産が追いつかないほどだという。飲み薬のほかに、症状の緩和、改善に効果があると言われている甜(てん)茶や鼻に塗る薬の売れ行きも良く、花粉関連商品は昨年の約三倍の売り上げという。
 また民間療法を試してみたという人も―。
 「スギ花粉症であんなに大変な思いをしていたのがうそのようです」と、スッキリした表情で話すのは須坂市坂田町の柴田喜美さん。
 十年ほど前、突然スギ花粉症にかかり、それ以来毎年、特有の症状に悩まされていたという。ある時、スギの葉をホーロー鍋で煮出し、飲用してみたら―と知人に勧められてさっそく実行。グラニュー糖を混ぜ、約五倍に薄めてお茶代わりに飲んでいたところ、翌年からは症状があらわれず、ここ五年は山菜採りなどに出掛けても気にならなくなったとか。
 スギの葉茶が花粉症を治すという科学的根拠はまだ実証されていないが、少なくとも柴田さんには何らかの作用が働いたようだ。

2005-04-19 08:56 am by 須坂新聞 - 0 コメント



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