【須高の小中支援学校で卒業式】マスク外し笑顔と涙

2023-03-18 07:00 am by 須坂新聞

学校・教育 icon 須高地区の小中学校と支援学校で14日から16日にかけて卒業式が行われた。13日に適用された新型コロナウイルス対策のマスク着用ルールの緩和を受け、卒業生のマスク着用は強制しなかった一方、来賓や保護者には着用を推奨するなど感染対策がとられた。「マスクなしのみんなの顔が見られてうれしい」「着けるのが習慣になっているので恥ずかしい」―。転換を迎えた状況の下、笑顔と涙で思い出の詰まった学びやを巣立った。
 墨坂中の卒業式は15日、同校体育館で行われ、173人が卒業した。坪井扶司夫校長から一人ずつ卒業証書を受け取り、保護者や先生、在校生から祝福を受けた。
 坪井校長は式辞で、「コロナ感染症の影響を正面から受けた3年間。友と一緒に学ぶ当たり前のことがどれだけ幸せなことかを心で感じている姿があった」とした。生徒会活動について触れ、「コロナ禍だからこそ気づけたことを大切にして、制約された環境下で創意工夫をしてリードしてくれた。自己実現を願う家族、友、先生方に感謝を忘れずに未来へ歩んでいってほしい」と激励の言葉を贈った。
 在校生代表の清水茉依さん(2年)は送辞で、「先頭に立ち引っ張っていく3年生の姿を見てきた。文化祭の準備では感染症対策をしながらも機転を利かせて活動。どの行事にも全力で取り組む姿、クラスで一致団結している姿は憧れだった。それぞれの道で頑張ってください」とエールを送った。
 卒業生代表の藤澤愛菜さんは答辞で、「初めての学年行事となった修学旅行では仲間の新たな一面を知った。部活動では苦しい時、うれしい時も仲間と共に分かち合った。文化祭の閉祭式で全校生徒が一つになったことは忘れられない思い出。多くのことを学んだ学びやを巣立ち、一人一人の道を歩んでいきます」と力強く誓った。
 式典中の校歌などはマスクを着用しながら合唱した。
 卒業生は式後、各クラスで最後の学活に臨んだ。思い出を振り返りながら、先生や友人に感謝の気持ちを伝えた。教室で写真を撮影していた小林優菜さんは「高校生になるのが楽しみだけど、友だちと離れてしまうのが寂しい」と話していた。
 須高地区の本年度の卒業生は小学生595人(須坂市438人、小布施町103人、高山村54人)、中学校626人(須坂市456人、小布施町103人、高山村67人)、須坂支援学校小学部2人、中学部3人。

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