【須坂高校】生徒自ら工事して視聴覚室を断熱化

2023-02-11 07:00 am by 須坂新聞

学校・教育 icon 県教育委員会の事業「生徒発 気候危機突破プロジェクト」に参加する須坂高校は、気候変動に関する学習を深めると共に、生徒自身による具体的な取り組みとして、本校舎2階にある視聴覚室の断熱化改修工事を実施することになり、6日、素材メーカーの?イノアックコーポレーション(本社名古屋市、長野県は白馬村に事務所)が同校に寄贈した断熱ボードを同室の壁に設置するワークショップを行った。
 ワークショップに先立って、校長室で同社に対する感謝状贈呈式が行われ、松原雄一校
長が、煙山(けむりやま)貴紀・白馬事務所長に賞状を手渡した。
 式では、煙山所長が「須坂高校が今年創立100周年と伺い、この記念すべき年に弊社の製品を寄贈することができて、大変うれしい」とあいさつ。
 これに対して、松原校長が「視聴覚室は夏は西日で暑く、冬は日が当たらないためとても寒かったが、県の事業で昨年はエアコンが付き、今年はサッシを購入した。寄贈していただいた断熱ボードと合わせ、快適な環境になる。また、壁の腰板は創立100周年事業で昨年菅平にある同窓会林から伐採したカラマツを使っている。多くの皆さんのご協力で視聴覚室が有効に活用できることになり、本当にありがとうございます」と感謝した。
 ワークショップには希望した1〜3年生15人が参加。冒頭工事関係者によるレクチャーを受け、続いて、断熱ボードを正確な寸法に切って枠にはめ込んだり、サッシを窓に取り付ける作業を3つのグ
ループに分かれて行い、半日をかけて完了した。
 3年生で参加した荒井マサムネさん(小布施町大島)は「将来建築の道に進みたいと思っているので、いい経験になった。昨年のりんどう祭で竜を造った経験があり、作業はスムーズにできた。自分はこの部屋を使えないが、後輩たちはここで一生懸命頑張ってほしい」と話していた。
 「生徒発 気候危機突破プロジェクト」は生徒が気候変動対策などの環境学習を通じて学習環境の整備を主体的に行う事業で、今年度須坂高校を含め県内6校が参加している。
 プロジェクトには長野森林組合や堀内建材(須坂市境沢町)など地元の関係者や業者も協力、学校と地域が一体となって事業を進めてきた。
 生徒へのレクチャーは1月26日に1回目を行い、同校OBで堀内建材専務の堀内龍真さんが断熱と窓の関係などを解説。2月15日にも専門家による改修効果検証などの内容で行うという。

2023-02-11 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント



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