2019-08-24 07:00 am by 須坂新聞
シンガーソングライターのさくまひできさん(47、埼玉県鴻巣市)が須坂のイメージソング「SUZAKA〜いのちが元気な街」を完成させ、12日、笠鉾会館で開いた「信州須坂蔵の町音楽祭」で初披露した。歌詞には須坂の自然・歴史・文化など市民から募ったワードもふんだんにちりばめられ、優しさと哀愁に満ちたメロディーに、大勢の人たちが詰め掛けた会場は大きな感動に包まれた。
曲づくりは、須坂市中島町出身の音楽評論家富澤一誠さん(東京都)がプロデュースして毎年6月にメセナホールで開催しているフォークコンサート「フォーエバーヤング」の昨年のステージで、富澤さんから「須坂のイメージソングをつくってみたら」と勧められたことがきっかけ。
さくまさんは1年がかりで制作し、今年6月16日に開催したフォーエバーヤングのロビーコンサートで披露。観客と一緒に聴いていた富澤さんは「とてもいい曲。市民の皆さんからこんな言葉を入れてほしいという希望を聞けば、もっと素敵な須坂ソングになる」と提案。市では翌日からホームページでワードの募集を始めた。
その結果、政策推進課には約10件の意見が寄せられ、今回新たに歌詞の1番には「おやき」「八丁鎧塚古墳」、2番には「旧小田切家住宅」「シャインマスカット」「福島の大幟」の5つのワードが取り入れられた。
曲を披露したさくまさんは「毎年お盆のこの時期に伺わせていただき、須坂はふるさとのようです。滝への道を歩いたり、街でおいしいものをいただいたり、たくさんの方々とお話をしていると、本当に小さい頃から暮らしていたような気持ちになります。今回は市民の皆さんからたくさんの素敵な言葉をいただき、おかげさまで素晴らしい歌ができました。これからも大切に歌って全国に発信していきたい」と話し、大きな拍手が送られた。
会場で聴いていた市民からは「とても心が優しくなる曲。さくまさん、ありがとう―と言いたい。須坂市の行政無線で夕方に流れる曲として使ってもらえれば、多くの人に親しんでもらえるのでは」との声が聞かれた。
フィナーレでは、須坂市仁礼町のシンガーソングライター中村仁さん、バンド演奏者として出演した大会長の太田哲郎さん(オリオン機械社長)らがステージに立ち、観客と一緒に「ふるさと」などを合唱、大いに盛り上がった。
太田さんは「イメージソングはとてもいい曲。私たちも大いに歌って地域を元気にしていきたい。さくまさんは須坂の顔であり、これからも応援をお願いすると共に、私たちもさくまさんを応援していきたい」と話している。
なお、市ではホームページ、SNS、ユーチューブでイメージソングを公開している。
さくまさんの持ち歌には、富澤さんがふるさとの情景や家族への思いを込めて作詞し、岸田敏志さんが作曲、フォーエバーヤングのテーマソングにもなっている「どこで暮らしていても」がある。さくまさんは須坂にちなんだ楽曲を2曲持つことになり、須坂を発信する音楽大使としての期待も大きい。
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