【須坂市】若者とまちをつなぐには〜地域づくりフォーラム

2018-11-17 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon10日は須坂駅前のシルキーホールで、14団体や市町村職員など計約120人が参加して、「若者・学生とまちをつなぐ」「行政との協働」「学びと自治」のテーマに分かれて事例発表や意見交換などを行った。
 「若者・学生とまちをつなぐ」では須坂市が、歴史的建物の活用やまちのにぎわい創出などを目的に行っている「蔵の町並みキャンパス」を報告。毎年、複数の大学や高専などが、市内の歴史的建物や町並み、文化などを題材に、調査・研究やワークショップなどを行っている。年度末に成果発表会や作品展を開くなどしている。
 メリットとして、若者の視点からの提案や学生と市民との交流、年間延べ約1,200人の学生が訪れていることなどを挙げた。一方で、取り組みを知らない市民が多いことや、学生からの提案の実現、市民への成果の還元などが課題とした。
 意見交換会では、取り組みを通して、学生からの自発的な活動や参加大学、学生同士の連携などが生まれたかとの質問があり、市まちづくり課の滝沢健一課長は「まだない。今後できればいいと思っている」。蔵の町並みキャンパスに参加経験のある同課職員の小西耀平さんは「当時はほかの大学がどんな活動をしているか知らなかった。知っていれば何か考えられたかもしれない」と話した。
 コーディネーターの県立大学ソーシャル・イノベーション創出センターの瀧内貫(とおる)さんは「学生が地域に常に入り込んでくる仕組みづくりが大切。自発的な活動が生まれると、より多くの学生が須坂市を訪れたり、にぎわいが生まれるのでは」と話した。
 ほかに、屋代高校生は、地域活性化のため市民と共に企画した、屋代駅前での音楽イベントなどを紹介。「大学進学などで県外に出た高校生が、地元に戻ってきたいと思う地域をつくることが大切。高校生が地域に愛着を持つ活動をするべきと考えた」と話した。

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