【長野県会一般質問】児童虐待2氏がただす〜地元議員が登壇

2018-10-13 07:00 am by 須坂新聞

政治・経済 icon 須坂市・上高井郡区選出の村石正郎県議(自民党県議団、6期)と堀内孝人県議(同、1期)は5日と9日の9月県会定例会一般質問でそれぞれ登壇した。
 増え続ける児童虐待の防止について、村石氏は「支援が必要な母親を早期に把握し妊娠期から継続的な対応が必要。関係機関の連携強化が急務」とただした。堀内氏は「子供は社会の宝。あらゆる手立てを講じ、悲劇を繰り返してはならない。個別のケースにしっかり対応できているのか」とした。
 村石氏の質問に内藤浩文警察本部長は「児童虐待とその疑いがあるとして警察から児童相談所に通告した児童数は平成29年は最多の850人で年々増加している。警察は児童の安全確保を最優先に対応している。関係機関との連携を保ちながら児童の生命身体保護のための措置を講じている。9月20日には児童虐待に係る県と県警の連携協定を締結した。これまで以上に情報共有の連携を強化したい」と答弁した。
 堀内氏の質問に角田道夫県民文化部長は「県内の児童相談所に配置される児童福祉司1人当たりの担当件数(平成29年度)は全国平均41件を上回る45件。増員に加え、児童相談所広域支援センター設置のほか、警察官や非常勤弁護士配置などで各児童相談所を支援する体制整備に努めてきた」と答弁した。
 道徳教育について、村石氏は「いじめ問題解消や未然防止の期待が大きい」とただした。
 原山隆一教育長は「いじめに関する具体的事例を取り上げ、自分ならどうするかを真正面から問い、自分自身のこととして多面的科学的に考え、議論する道徳へ転換することが極めて大事だ。多様な価値観の存在を認識しつつ自ら感じ考え、他者と対話し、よりよい方向を目指す資質能力を備えることが重要だ」と答弁した。
 村石氏は、ICT等活用した新たな森林管理システムの運用をただした。山崎明林務部長は「昔年の課題の林地の近代化を進めるチャンス。スマート林業を展開し、人材育成や販路開拓を一層進め、林業の成長産業化を図りたい」と答弁した。
 堀内氏は、高齢運転者の交通事故防止対策が「喫緊の課題」とただした。内藤警察本部長は「75歳以上の交通事故は本年8月末までに507件と事故全体の10.6%を占め、増加傾向にある。高齢者の交通事故対策を最重点に位置づけて推進している」と答弁した。

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