動物園の「ご長寿さん」は?〜須坂市動物園

2018-09-15 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 9月17日は「敬老の日」だが、動物の世界にも“ご長寿さん”がいる。須坂市動物園では、ともに30年近く前に仲間入りしたフンボルトペンギンやポニー(馬)などが平均寿命を超えた現在も元気に暮らしている。きょう15日から3日間は、ご長寿動物たちを祝うイベントで盛り上げる。
 フンボルトペンギンの仲良し夫婦は、人間の年齢に例えると90〜100歳ほど。1986年12月12日生まれで31歳になるオスの「トォちゃん」と、同年5月20日生まれで32歳になるメスの「カァちゃん」だ。約20〜25年という平均寿命を上回っている。
 飼育担当の笹井恵さんによると、2羽とも若いペンギンのスピードにはついていけないため、餌は特別に夫婦水入らず。高齢ペンギンによくあるという白内障の症状が見られ、目薬は欠かせないようだが食欲は旺盛だ。「最近体重を量ったらトォちゃんが(14羽の中で)一番重かったんです」と笹井さん。
 「ペンギンの夫婦は絆が深い。夫婦一緒にいられるのが長寿の秘訣(ひけつ)。これからも仲良く長生きしてもらえるようにお世話を頑張ります」と話している。
 メスのポニー「ゆき」は、87年7月31日生まれの31歳。約30年という平均寿命を超え、人間の年齢だと90歳ほどになる。
 前飼育担当で9年間世話をしていた小林哲也さんによると、ゆきは4歳の時から来園者の乗馬体験で活躍。「体験する子どもに合わせて自然にスピードを調整してくれるほど上手」で、世代を超えて親しまれている。
 8月下旬に一時体調を崩したため、長寿イベントでの乗馬体験は回避するが、体調は回復。餌を細かくして消化しやすいように配慮しているという。
 小林さんは「ゆきのファンは多い。年が年なのでゆっくり生活してもらいながら、無理のない範囲で今後も子どもたちを楽しませてほしいですね」と話している。
 なお、長寿イベントはペンギンやポニーと記念撮影などが楽しめるほか、写真展ではかつて飼育していたご長寿動物も合わせて紹介。オスのキエリボウシインコ「タロウ」(約40歳)を含む3種類の動物には長寿の祝い状も贈る。3日間とも70歳以上の来園者と、一緒に来園した家族は入園無料。同園☎026-245-1770。

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