【消防功労】成田前消防団長に市長感謝状、立町防火団に消防長感謝状

2018-09-08 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 須坂市は3日、長年にわたって市の消防行政に貢献した前須坂市消防団長の成田統(おさむ)さん(59、米持町)に市長感謝状、立町防火団(玉井淳一団長)に消防長感謝状を贈った。防災の日(9月1日)にちなんで、その功労を讃えた。

 成田さんは昭和53年1月に消防団員を拝命以来35年間職務に精励してきた。この間、分団ラッパ長、副ラッパ長(副分団長級)、ラッパ長(分団長級)などを歴任、平成20年4月〜26年3月の6年間は副団長、26年4月〜30年3月の4年間は団長として消防団の統括、活動しやすい環境づくり、災害の防除、災害救助などに尽力、リーダーシップを発揮してきた。団長時には県消防協会理事としての職責も果たした。
 伝達式は市役所で行われ、三木市長からねぎらいの言葉を掛けられた成田さんは「振り返ればいろいろな出来事がありましたが、多くの皆様に支えられ、伝統ある須坂市消防団の職務を全うすることができました」とあいさつ。
 35年間の思い出として、入団したばかりのころ地元で火災があり戸板で負傷者を運んだこと、昭和56年の五六災害で長期間行方不明者を捜索したこと、県消防ラッパ吹奏大会で須坂市が10連覇し、再び連覇を続けていること、平成23年に坂田山での行方不明者捜索と音楽隊定期演奏会(自ら歌うことになっていた)の日程が重なり、リハーサルなしで緊張して歌ったこと―などを挙げた。
 そして、「退団した今も消防団のことは気にかかる。団員の皆さんには皆で協力しあって地域の安心安全のために頑張ってほしい。市民の皆さんにも消防団活動にご理解ご協力をお願いします」と呼び掛けた。
 一方、立町防火団は昭和24年5月に創立、今年70周年を節目を迎えた。現在は市消防団を退団した人たちを中心に30〜60代の男性29人で組織する。年間の活動として防災訓練や警戒などを行い、予防消防の推進や区内の無火災に貢献しているほか、子どもたちや高齢者との積極的な交流で地域貢献にも寄与している。
 伝達式は消防本部で行われ、同防火団からは団長の玉井さん、会計の大日方寛さん、副団長の牧正治さんが出席した。
 山岸茂幸消防長や田中敏勝消防団長らのねぎらいの言葉に、3人を代表して玉井さんが「受賞は光栄の極みで身が引き締まる思い。団の創立は火災防止と共に住民の中堅層に将来を託し、よりよいまちづくりに貢献してほしい願いが込められていると聞いています。私たちは、先輩の方々が築き上げてこられた精神を受け継ぎ、そのたすきを、まず来年、そして80年、90年とつないでいけるよう精進してまります」とあいさつした。

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