2018-08-04 07:00 am by 須坂新聞
須坂市内4中学校の生徒会正副会長で組織する市生徒会サミットはこのほど、インターネットやSNS(会員制交流サイト)の利用に関する市内中学校統一のルールを決めた。友達とのやりとりは午後10時まで、使用時間は家族と話し合って具体的に決めるなどの内容。常盤中以外はネット利用のルールがなく、最近は学校以外でのつながりも広がっていることから定めた。生徒自らが話し合って決めることで意識を高め、節度ある利用につなげる狙い。
統一ルールは、「時間」「プライバシー(個人情報)」「友情」などの項目に分けて、原則や心がけを定めた。
時間は、睡眠・勉強・家族の時間を削らないことや、やることの優先順位を付けて利用するなど。プライバシーは、個人情報や、それを特定できる写真・動画を載せないなど。友情は、相手に配慮して書き込むことなど。
統一ルールは、生徒会サミットで原案を作成し、それを基に各校の生徒会が全校生徒で話し合ったり、意見を聞くなどして、反映させた。
31日に市人権交流センターで開いた、本年度第2回生徒会サミットで最終決定した。当初はネット・SNSを「午後10時以降は使用しない」としていたが、家庭での勉強や社会体育を終えてから使用するので10時は早いなどの意見があったことから「友達とのやりとりは午後10時以降はしない」とした。
利用時間に関しては1日1時間や2時間などの提案があったが、「家庭によって事情が違うので、家族と話し合って決めればいい」などの意見があったことから、具体的な時間は示さないことに。
年内に統一ルールのリーフレットを作成して各家庭に配布する予定。小学生のネット・SNS利用も増えていることから、市内の小学校にも配布する。
墨坂中生徒会長の宮川彩音(あやね)さんは「ネットやSNSのトラブルが増えているので、それを防ぐ一歩になれば。学校や市全体で決めたルールなので、みんなが意識すると思う」と話した。
生徒会サミット当番校の相森中の島田浩幸校長は「市内で統一ルールがあれば広がると思う。生徒たちがネットやSNSについて考える機会になった。家庭の協力も必要。ネットやSNSの対策はさまざまな角度から取り組まなければならない」と話した。
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