簿記全国2連覇伝統を後輩に〜旧須商同窓会が創成高に記念碑

2018-06-16 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 旧須坂商業高校簿記部が1991、92年に開かれた第11、12回全国高校簿記選手権大会で成し遂げた2連覇(団体と個人で完全優勝)の快挙を顕彰する記念モニュメントが、同校の伝統を受け継ぐ須坂創成高校に設置された。9日に除幕式があり、関係者約20人が出席して祝った。
 モニュメントは、旧須商同窓会が、母校の閉校記念事業の一環で寄贈した。アルミ板に加工を施した高さ140cm(下台含む)、幅95cm、厚さ4.3cm。表面に「栄誉を讃(たた)える」「団体・個人総合優勝」などの文字を刻んだ。
 裏面には説明板も付け、全国2連覇や県16連覇(83〜98年)の功績を挙げながら、モニュメントが創成高の生徒たちの奮起・挑戦への道しるべとなるよう願いを記した。
 除幕式で旧同窓会長の荒井清治さん(74、須坂市下八町)は、全国2連覇は生徒たちの向上心、忍耐力、健康が育んだたまものとし、「須坂創成高校商業科の生徒の皆さんにぜひ引き継いでほしい」とあいさつした。
 創成高簿記部部長の中澤美晴(みはる)さん(3年、長野市)は「6月16日に県の予選会がある。先輩方の伝統を引き継ぎ全国大会に出場できるように頑張る」と決意。取材に「プレッシャーはあるけどいい励みにもなる。少しでも近づきたい」と話した。
 当時の簿記部顧問で第24代校長も務めた山岸重文さん(61、長野市)は「目の前の課題を一つ一つ乗り越えていく中で峠の頂にたどり着いた。地道な努力を続けていく大切さを彼女(生徒)たちから教えられた」と回顧。取材に「教員生活の中でも非常に充実していた時期。教員冥利(みょうり)に尽きる。幸せなこと」と語った。
 都合により当時の優勝メンバーは除幕式に出席できなかったが、第11回大会の個人総合で優勝した伊藤(旧姓畔上)里美さんが祝電を通し、「(優勝を機に)自分に自信を持つことができた。最後まで諦めずに本当に良かったと思っている。モニュメントが若き学生に諦めないことの大切さを教えてくれる存在になることを願っている」と思いを寄せた。
 モニュメントは特別教室棟A1階のラウンジ(生徒昇降口近く)に展示。現在、創成高簿記部は部員5人(3年2人、2年3人)。

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