堀直虎公の手作り紙芝居〜森上小児童が授業参観で披露

2018-03-03 07:00 am by 須坂新聞

学校・教育 icon 森上小学校6年智組(桜井直子教諭=26人)は23日、須坂藩第13代藩主堀直虎公の生涯を描いた手作りの紙芝居を授業参観で披露した。画用紙に12枚の場面を描き、分かりやすい文章を組み立てて全員で口演。「直虎は須坂藩主として最後の仕事を成し遂げたのです」「桜、書物が好きだった直虎…これからも須坂の人々の記憶に残っていく」と、堂々とした声で物語を結んだ。
 本年度の総合的な学習の時間で取り組んだ活動。「直虎について知りたい」という児童らの声で活動がスタートした。一学期は図書館やインターネットなどで調べ学習を行い、市誌編さん専門員の涌井二夫さん(須坂市塩川町)の講演でさらに認識を深めた。
 2学期のまとめ段階に入ると、紙芝居を作って他の学年や地域にも伝えたいとの案が浮上。しかしどうしたらいいのか分からない―。そんな時に「須坂のとのさま物語」を紙芝居のレパートリーに持つ、蔵の町すざか昔を語る会(佐藤政世代表)の活動を知り、何度か学校に招いて実際に紙芝居を聞いたり、絵の描き方、文章の構成、読み方などの指導を受けた。
 児童らは場面ごと6班に分かれて紙芝居を制作。物語がうまくつながっているか、登場人物の姿に統一感はあるか、といった点にも注意しながら、1月末に完成させた。
 授業参観には蔵の町すざか昔を語る会も招待され、一緒に鑑賞した。代表の佐藤さんは「須坂には偉大な人がたくさんいるということを伝えたくて、私たちは活動している。そんな思いが子どもたちに伝わり、とてもうれしい。紙芝居も発表も本当に立派でした」と感激。口演後、岩崎彩凪(あやな)さんは「直虎が学問や武芸に励む場面では、遠くからでも見やすいように色を工夫しました」、また小林茉瑚(まこ)さんは「歴史が分からない低学年の友だちにも伝わるように、言葉を選ぶのが難しかったです」と話した。
 また桜井直子教諭は「子どもたちの強い思いで進んできた活動。最初の不安も見事に吹き飛ばしてくれた。大きな学習の成果につながったと思います」と一年を振り返った。

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