2018-01-20 07:00 am by 須坂新聞
須坂市立町出身の佐藤とみ江さん(86)はこのほど、須坂市社会福祉協議会に100万円を寄付した。同協議会で行われた贈呈式で「地域の社会福祉に役立ててください」と、植木新一会長に手渡した。
佐藤さんは幼い頃から夜盲症で次第に視力が落ち、60歳頃に全盲となった。夫源太郎さんを28年前に亡くし、以来一人暮らしをしてきた。昨年6月に自宅で転倒して大腿骨を骨折、約3カ月入院し、現在は総合福祉施設須坂やすらぎの園(須坂市本郷町)に入所している。
今回は長年にわたって同協議会からサービスを受けてきたことから、自宅を売却した一部を寄付した。贈呈式で、佐藤さんは「いつもお世話になり、毎年の旅行も楽しかった。今回は恩返しをしたかった。皆さんに少しでも喜んでいただければうれしい」と話し、植木会長は「多額の寄付金を有効に大切に使わせていただきます」と感謝していた。
贈呈式には、前市ボランティア連絡協議会会長で、佐藤さんを長年サポートした神屋初枝さんも同席し、「佐藤さんはとても努力家で明るい人柄。教えられることが多く、今回も立派なことだと思います」と話していた。
佐藤さんは長野市綿内の実家で農業を手伝い、視覚障害となっても轟病院(馬場町)で20年以上、腕利きのマッサージ師として評判が良かったという。
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