レーザー加工機でものづくり文化醸成〜須坂市のNPO法人が導入

2017-11-03 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 須坂市のNPO法人信州SOHO支援協議会(小林晃理事長)はこのほど、デジタル工作機「レーザー加工機」を導入した。パソコンで作成したデジタルデータを基に、自動でレーザー光で木材や布などを加工するもの。オリジナルグッズなどを作ることができる。井上の市技術情報センターに設置して広く市民に利用してもらい、ものづくりへの関心を高めたい考え。
 レーザー加工機は、接続したパソコンのソフトでイラストや模様、文字などのデータを作成、入力し、レーザー光で素材を彫刻やカットする。紙や布、木材、プラスチック、アクリル、皮革などが加工できる。
 データは写真や手描きのイラストなどを取り込んで作成することもできる。大きさや彫刻する深さなども調整できる。導入した加工機は横60cm、縦30cmの大きさまで対応する。
 コンピューターで自動で行うため、手作業では難しい細かい加工も短時間で正確にでき、大量に作ることもできる。
 このほど、市動物園職員が、ハロウィーンイベントで参加者にプレゼントしたストラップを製作した。厚さ3mmの板をカボチャの形にカットして、職員が描いた動物のイラストを彫り込んだもので、技術情報センター職員に使い方を教わりながら約6時間で約250個を作った。
 飼育員の小林哲也さんは「原画どおりで、いい出来栄え。レーザー加工機は使い方を覚えればプリンターを使うのと変わらない。これからもいろいろ作りたい」と話していた。
 同協議会の小林理事長は「例えば史跡案内板の製作など、地域活動にも利用できる。学校などとも連携して、若者にものづくりの喜びを知ってもらい、興味を育てるなどしたい」と話している。
 レーザー加工機は県の元気づくり支援金を活用して購入した。本年度は利用無料。同センター職員が使い方を説明する。同協議会では今後、ワークショップなどを予定。12月はレーザー加工教室(金・土曜日、計6回)を開く。同センター☎026-251-2255。

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