農・工・商3学科の成果を披露〜初の創成フェア

2017-10-07 07:00 am by 須坂新聞

学校・教育 icon 須坂創成高校は21、22日、須園・須商両キャンパスで農・工・商3学科の合同行事「第1回創成フェア」を開く。須園キャンパスで「園芸フェア」と「工業フェア」、須商キャンパスで「創成マーケット」を行い、生徒たちが日頃の学習の成果を披露する。須坂園芸高校と須坂商業高校の再編で、本年度に完全統合した創成高の新たな行事の幕開けだ。生徒たちは、地域住民をはじめ広く一般に公開するフェアを通して、より多くの人たちに「創成高を知ってもらいたい」と意気込んでいる。
 農業科の園芸フェアは、農産物を加工調理販売する「農家レストラン」をはじめ、直売所、コンテナ花壇作りや庭園案内などの体験・見学型企画、研究成果の発表などを行う。
 レストランでは、野菜・花卉(き)コースの野菜、作物コースの小麦、食品製造コースのみそを使った郷土料理「ひんのべ」を販売。ほかに、トチの実を使った園芸高伝統の「とちもち」などの販売もある。
 3年の松尾優芽花(ゆめか)さん(須坂市高梨町)は「農業科について深く知ってもらえる良い機会。各コースの特徴がよく分かる内容になっている。生徒たちが頑張っているところを見てほしい」と話している。
 創造工学科の工業フェアは、日頃の学習内容の展示発表や製作物の販売、生徒が製作する様子を見学してもらう企画などを行う。
 展示発表では、実践的な学習の充実を図るために学校や企業などが連携して取り組んでいる「デュアルシステム」について、実習の成果などを報告。製作物の販売は、校名入りのオリジナル製品などをそろえる予定だ。
 3年の宮澤雅大(まさひろ)さん(長野市)は「創造工学科には伝統がないので、その伝統を僕たちがつくりたい。地域の企業と連携しているところが目玉。生徒たちがデュアルシステムで勉強してきたことを見てもらいたい」と呼び掛けている。
 商業科の創成マーケットは、生徒が開発した商品や北海道・東北・熊本の名産品、長野養護学校高等部すざか分教室の野菜の販売、各種イベントなどを行う。
 新開発商品では、ビジネスプランニングコースの生徒が考案した豆腐スイーツ(プリンなど)を披露、すざか分教室とも連携して販売する。商業高時代から受け継ぐラーメンなどもあり、新旧の融合で来場者を出迎える。
 社長の3年藤井優樹さん(長野市)は、須商キャンパスで開く最後のマーケットになるとし、「創成がつくる新しい伝統と、古くから受け継がれてきた商業の伝統が組み合わさったマーケットになる」とPRしている。
 また、3学科の合同企画として、両キャンパスを回ると景品がもらえるスタンプラリーも用意している。
 時間は両日とも午前10時〜午後4時。
 創成フェアは、3学科が合同で取り組む学校行事の一つ。今後は11月に収穫祝、来年2月に課題研究発表会を予定している。

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