2017-08-26 07:00 am by 須坂新聞
須坂市議会福祉環境委員会(西沢えみ子委員長、委員6人)は21日、市が示している市立博物館(小山町)の笠鉾会館(横町)などへの移転方針について、笠鉾を所有する中心市街地の町の区長12人と意見交換した。各区長からは博物館の将来ビジョンの提示を求める意見や、それがない中での移転を懸念する声が多く聞かれた。
市立博物館は築50年が経過して老朽化している。市は建て替えは多額の費用がかかり、現施設を耐震補強しても費用対効果が望めないとして、銀座通りにある笠鉾会館と市ふれあい館まゆぐら(東横町)に分散移転する方針を示している。蔵の町並みや中心市街地の活性化などにもつなげたい考え。
市は2月に、中心市街地の区長らに移転方針を説明した。
それを踏まえて各区長からは「今後、どのような博物館にするのかというビジョンがなく、移転や建て替えの経費も示さないで『多額の費用がかかる』『費用対効果が望めない』と言われても判断しようがない」。
「笠鉾会館に博物館を移しても狭いのではないか」
「笠鉾会館は観光施設にもなるが、博物館は学術研究の施設。笠鉾会館で学術研究をするのか。ただ単に博物館が老朽化したから笠鉾会館に移転するというのであれば、いかがなものか」などの意見があった。
西沢委員長は「お聞きした意見を参考に、議会としても博物館のあり方や移転などについて考えていきたい」と話した。
市は近く、学識経験者などで組織する検討委員会を設けて、移転を含めた今後の博物館のあり方を検討し、基本計画を策定する。関連経費を9月市議会に提出する一般会計補正予算案に計上する。
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