【最終処分場】取得同意地内で整備へ〜0.3ha未同意も設計見直す

2017-07-15 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 長野広域連合は10日、構成9市町村の首長らが出席して長野市で理事会を開いた。須坂市仁礼町に建設を計画している一般廃棄物最終処分場の用地について、新たに2地権者から計約0.3haを取得する同意を得たことを事務局が明らかにした。建設計画地約10.6ha(民地約10.2ha、公有地約0.4ha)のうち、民地約0.3ha(3地権者)の同意はまだ得られていないが、公有地と今回までに同意を得た民地計約10.3haの範囲内で、処分場を整備することを決めた。実施設計は発注済みで、年内には出来上がる予定という。その後、工事を発注する。
 今回同意を得た約0.3haは、21日の広域連合議会臨時会に買い入れ議案を提出する。
 事務局によると、同意を得られていない土地を避けるため、基本設計を見直すという。同連合環境推進課は、影響について「対応できる範囲。当初の設計から、施設の配置が若干変わるが、埋め立て面積や容量は変えないようにしたい」と話している。
 最終処分場は平成30年度中の稼働開始を目指していたが、各種協議や手続きなどに時間がかかり、同連合は2月に最大18カ月程度遅れる可能性があるとの見解を示していた。同課では「いまのところ18カ月以内で収まる見込み」としている。
 理事会で三木正夫市長は「約束の期限(最大18カ月の遅れ)に間に合うように、今後も地元として一生懸命努力する」と述べた。
 同連合では、未同意の土地については引き続き、地権者との交渉を続けるという。

2017-07-15 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント



AED使い人命救助〜ペンギンバドミントンクラブを表彰

2017-07-15 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 須坂市消防本部は8日、AED(自動体外式除細動器)を使って人命救助に貢献したとして、市内で活動する「ペンギンバドミントンクラブ」の男女5人に感謝状を贈った。
 同本部や同クラブ員によると、5月14日午後7時15分ごろ、但馬創さん(68、亀倉町)が代表を務める同クラブが日野地域公民館で練習をしていたところ、休憩中にクラブ員の男性(74)が突然倒れた。妻の但馬裕子さん(55)が気づいて駆け付け、呼びかけたが反応がなく、呼吸も停止していたため、クラブ員に大声で知らせ、胸骨圧迫を行った。
 平林美幸さん(40、長野市)が119番通報、須田真由美さん(62、豊丘町)がAEDを取りに行き、創さんと裕子さんがAEDを使用。救急車が到着するまで、裕子さんと笹井一隆さん(40、上田市)が交代で胸骨圧迫を続け、救急隊に引き継いだ。
 男性は3週間ほど入院したが、後遺症もなく、現在は社会復帰しているという。
 胸骨圧迫やAEDの使用方法などを学ぶ普通救命講習をこれまでに、創さんは同公民館を利用する団体を対象にした講習会で2回ほど、介護施設に勤務している裕子さんは3回ほど受けたことがあったという。
 感謝状を手渡した山岸茂幸消防長は「身近な安心・安全を向上させるためにも、一人でも多くの市民が救急法を体得できるようにしていくことが重要と改めて感じた。応急手当てを実行に移し、尊い人命が救われたことを大変ありがたく思っている」と感謝した。
 クラブ員を代表して感謝状を受け取った創さんは「クラブの活動は30年を超えるが、今まで練習中に倒れる事例は1度もなかったので初めは驚いたが、AEDの講習会に参加した経験などから冷静に対処できた。もしAEDが無かったら大切な仲間を失っていたかもしれないと思うと、施設にAEDを設置してくれた須坂市に感謝したい」と話していた。

2017-07-15 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント



【須坂市】市民バス利用者過去最多〜乗合タクシーは連続減

2017-07-15 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 須坂市地域公共交通会議が運営する「すざか市民バス」(全4路線)の昨年度の利用者数は前年比7,104人(6.7%)増の112,862人で、平成21年度の運行開始以来、最多となった。事務局の須坂市市民課は、一昨年10月の運賃支払いICカード「くるる」導入に伴う利便性向上や、割り引きサービスなどの効果によるものとしている。一方、「すざか乗合タクシー」の昨年度の利用者数は前年比205人減の1,691人で、3年連続減少した。
 市民バスは、長電バスに委託して、各地域と須坂駅を結ぶ仙仁線、米子線、北相之島線、明徳団地線を運行している。最低運賃は200円。
 昨年度の月平均利用者数は前年比592人増の9,405人。利用者数に占めるICカードの割合は27年度(27年10月〜28年3月)が約8.8%、28年度は約31.6%だった。
 これまで年間利用者数が最も多かったのは22年度の112,111人で、以降は毎年10万人台で推移していた。
 ICカードは長野市内の路線バスでも利用できる。同会議では昨年10月から、昼間の利用促進などを目的に、主に午前10時〜午後4時にICカードを利用して市民バスに乗車すると運賃を50円割り引くサービスを始めた。昨年10月〜今年3月の割引件数は5,453件で、増加傾向にある。ほかに、ICカードを利用して90分以内にバスを乗り継ぐと、乗り継ぎ後の運賃が50円引きになるサービスなども行っている。
 28年度(27年10月〜28年9月)の運行経費は5,460万6,000円で、運賃等収入1,894万6,000円、国庫補助金820万円、地域公共交通会議負担金(市負担金)2,746万円となっている。
 一方、乗合タクシーは、北信タクシーと長電タクシーに委託して主に市北部・西部地域と須坂駅・中心市街地・村山駅との間を、月〜土曜日に予約運行している。運賃は300円か500円。
 昨年度の月平均利用者数は前年比17人減の141人。1日平均5.8人。これまで年間利用者数が最も多かったのは25年度の2,348人(1日平均8.0人)だった。
 昨年度は市北部・西部地域から須坂駅や中心市街地などへの乗車(行き便)が1,057人あった一方で、その逆の乗車(帰り便)は634人だった。そのため、同会議では帰り便の利用増加策について検討しているという。
 行き便で最も多かった降車地は、須坂病院(現信州医療センター)263人、次いで宮下医院165人、須坂駅148人など。帰り便で最も多かった乗車地は、須坂駅232人、次いで須坂病院137人、宮下医院114人など。
 28年度(28年4月〜29年3月)の運行経費は402万3,040円で、運賃等収入36万7,500円、国庫補助金47万1,000円、地域公共交通会議負担金(市負担金)365万5,540円だった。
 市民課では「市民バスはICカードのさらなる普及を図り、一層の利用者増につなげたい。乗合タクシーは高齢者などの通院や買い物などの足となっている。定期利用者が中心で、昨年度は頻繁に利用していた方の利用がなくなった影響などで減少した。市民にまだ十分に知られていないので、PRするなどしたい」と話している。

2017-07-15 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント



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