2017-07-15 07:00 am by 須坂新聞
須坂市は10日、峰の原高原こもれびホールで行政懇談会「地域づくり市民会議」を開いた。区民約30人が出席して、市理事者らと地域課題などを話し合った。活用者がいなければ市が廃止・撤去する方針を示している旧須坂青年の家について、出席者からは廃止による小学生の自然体験学習の中止や、災害時の避難所を心配する意見などがあった。
旧須坂青年の家は、宿泊棟や体育館、グラウンド、野外炊飯場などを備えた社会教育施設として利用され、本年度、県から須坂市に譲渡された。市は費用対効果が望めないとして運営しない考え。存続・活用を探るため、春から峰の原高原観光協会が施設を借りて試行運営している。
昨年度まで市内の小学生の自然体験学習の拠点となっていた。本年度はペンションに分宿し、キャンプファイアや飯ごう炊さんの際は旧青年の家の施設を利用している。峰の原高原には、大勢で飯ごう炊さんなどができる場所は、ほかにないという。
出席者から「青年の家があることで自然体験学習がスムーズに運営できている。今後の継続を危惧している」との意見があり、島田博雄教育次長は「本年度の活動結果を踏まえて、来年度どうするか検討する」と答えた。
三木正夫市長は「青年の家が存続できるように地元である程度努力してもらいたい。いろんな方法の中で自然体験学習ができるように考えていく。より良い地域づくりのためにお互いに考えるいい機会」と話した。
また、峰の原高原の避難所はこもれびホールと旧須坂青年の家の2カ所で、出席者からは「青年の家がなくなってしまったら、こもれびホールは狭いので災害時に区民が入り切らない」との声も聞かれた。
なお、地域づくり市民会議は8月末まで、各ブロックごとに開かれる。
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