果実発泡酒の製造開始〜豊丘の醸造所で須坂産リンゴ使い

2017-06-03 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 須坂市や須坂商工会議所などで組織する信州須坂フルーツ発泡酒協議会から、須坂産果実(果汁)を使ったフルーツ発泡酒の製造を受託している飲食店経営などのクルークダイニング(安曇野市)はこのほど、豊丘町の醸造所で商品の製造を開始した。1日は須坂産リンゴ「ふじ」の果汁を使った発泡酒の仕込みを行った。8月ごろに出来上がる予定。今後は週1〜2回程度のペースで、果汁の配合比率や麦芽の種類などが異なる発泡酒を仕込んで商品化していく。当面は市内の飲食店などに樽で卸して販売してもらう。
 1日は砕いた麦芽を釜で煮て麦汁を作り、そこにホップやリンゴの果汁、酵母を加えて発酵タンクに入れた。醸造場長の深井洋一さん(58、長野市)と従業員が、温度に注意しながら釜をかき回したり、ろ過する作業などを行った。合わせて155リットル分を仕込んだ。2カ月程度、発酵・熟成させる。
 深井さんは「さまざまな味わいのフルーツ発泡酒を造り、市民や消費者の多様なニーズに対応できるようにしたい」と話した。
 8月下旬に市民らを対象にした試飲会を計画している。秋以降、ブドウの果汁を使った発泡酒なども製造する予定。
 同協議会は昨年度、須坂市が受けた国の地方創生加速化交付金4,590万円を活用して醸造所整備や試作品作りなどを行った。本年度も国の地方創生関連の交付金を得ての事業推進を計画している。
 醸造所は、豊丘町の旧市福祉企業センターの一部を改修して設けた。延べ床面積約150平方メートルで、製作室や発酵室、貯蔵室などを備えている。

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