2017-04-22 07:00 am by 須坂新聞
須坂市の豊丘地域公民館建設委員会(小林道男委員長)の役員ら10人は13日、桜の管理や普及に取り組み、1月に亡くなった豊丘上町の羽生田郁雄さん(享年77)が育てた桜の苗木を同公民館の敷地に植樹した。羽生田さんが2001年に発見した新品種「ソノサトキザクラ(園里黄桜)」や、発見に携わった「ソノサトリョクリュウ(園里緑龍)」など3本を植えて、故人をしのんだ。
羽生田さんは、臥竜公園桜守の会会長を務めるなどし、臥竜公園の桜や、地元の「弁天さんのしだれ桜」などの管理に尽くした。また、ソノサトキザクラやソノサトリョクリュウの苗木を育て、市内の保育園や学校、公共施設などをはじめ、全国各地に贈った。
同公民館は昨年2月に建て替えられ、そのお祝いとして、羽生田さんの桜を今春に植えることになっていた。
役員らは羽生田さん宅から苗木を運び、「桜の根をスコップなどで傷めてしまったら、はさみで切って整える」「浅く植える」など、羽生田さんから教わった心得を守りながら、協力して丁寧に植えた。
佐藤憲政さん(72、豊丘町)は「羽生田さんは桜を守る活動に熱心で、全国各地に桜を贈り、とても誇らしかった。一緒に植えられなかったのは残念だが、大きく育ってきれいな花が咲けば喜ぶと思う」と話していた。
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