須坂市北部への救急車、小布施分署からの出動試行

2017-03-25 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 須坂市消防本部は新年度、市北部地域の重症者の救急搬送に対して、小布施分署からの救急車の出動を試行する。これまで市内の救急搬送の要請に対しては、基本的には市消防署から出動していた。市北部地域は小布施分署から3km圏内で、市消防署より距離が近いため到着時間が早く、救命の可能性が高まることから実施する。1年間試行し、常時体制にするか検討する。
 北部地域は新田町、小島町、北相之島町、豊島町、旭ケ丘町、北旭ケ丘町、松川町、光ケ丘ニュータウン。
 小布施分署から出動するのは、傷病者の意識や呼吸がなかったり、多量出血など、命の危険が切迫している場合。平成26年度の状況から、年間20件程度の搬送を想定している。それ以外はこれまでどおり市消防署から出動する。
 須高広域消防運営協議会の協議結果を受けて実施することに。市消防本部では「重症者に対して早期に救急車が到着し、救命処置を行うために、どのような体制がいいのか試行して状況を見たい」としている。
 消防庁の指針では、救急車の配備は人口おおむね2万人に対して1台としている。須高地区の人口は、須坂市約51,000人、小布施町約11,000人、高山村約7,000人。
 須高3市町村の消防業務は、市消防本部が広域で行っている。救急車は市消防署に2台(ほかに予備1台)、小布施分署と高山分署に各1台を配備している。出動範囲は基本的には各自治体内となっている。分署に関わる人件費や維持管理費などの経常経費は、町と村がそれぞれ負担している。
 市消防署の救急車が2台出動中で、3台目の要請があった際は、小布施分署か高山分署から出動している。平成27年は45件あったという。
 今後、高齢化社会がさらに進み、市内で3台同時出動する機会が増えることも予想される。市消防本部では、経費負担を含めて、須高全体での運営の在り方も検討したい考え。

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