人命救助で感謝状〜須坂市消防本部

2017-03-11 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 須坂市消防本部は5日、人命救助に功績のあった須坂市幸高町の岸部節子さん、山岸由幸さん、仁礼町の中嶋八男さんに消防長感謝状を贈った。
 岸部さん(71)は昨年9月25日午後10時ごろ、家の近くの用水路に転落して動けずにいた高齢男性を発見、すぐさま119番通報し、救急隊の現地誘導と的確な情報提供を行った。さらに、12月31日午後2時50分ごろ、同じ男性が用水路の縁で倒れているところを発見、直ちに119番通報した。
 山岸さん(67、表彰式欠席)は9月25日の事案で、救急隊到着まで水路内の高齢男性を抱えるなど救命活動に協力した。
 中嶋さん(74)は今年1月13日午後4時ごろ、市内の温泉施設の大浴槽で意識をなくして沈んでいた高齢男性に対して胸骨圧迫を施し、心肺機能を回復させた。
 中嶋さんは大浴槽からは離れた場所にいたが、現場の騒ぎを聞いて駆け付け、一人で男性を浴槽の縁まで引き寄せ、居合わせた人たちと協力して浴槽から引き上げて胸骨圧迫を実施。さらに「もっといい場所に移そう」と皆で男性を脱衣所に運んで、再び胸骨圧迫を行ったところ、意識を取り戻したという。
 中嶋さんは昨年7月に、役員として名を連ねている仁礼会で、自身3度目となる普通救命講習会を受講、その経験が生きた。
 表彰式で山岸茂幸消防長から感謝状を受け取った岸部さんは「感謝状は大変恐縮している。自分ができることをやっただけで、とにかく命が助かってよかった。それだけです」、中嶋さんは「その時は夢中だったが、応急手当てのやり方が分かっていたので割と冷静にできたと思う。手を貸してくれた人たちに感謝したい。一命を取り留めることができて本当によかった」と振り返っていた。
 また、山岸消防長は「迅速で的確な行動により尊い人命が救われた。まさに市民の模範であり、地域の安心・安全にはこのような人たちを増やすことが重要と改めて感じた。市民向け講習会を通じて応急手当てができる人を増やしていきたい」と話している。

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