豊丘保と双葉幼〜2園が信州型自然保育認定

2017-01-28 07:00 am by 須坂新聞

学校・教育 icon 県はこのほど、県内の保育園や幼稚園など15団体に、信州型自然保育(信州やまほいく)の認定証を交付した。自然環境や地域資源を活用した自然保育の普及を目指し、昨年度創設した全国初の認定制度。須高地区は本年度、豊丘保育園と須坂双葉幼稚園の2団体。初年度にはたかやま保育園が認定されている。
 屋外を中心とする体験活動を週15時間以上行う「特化型」と、週5時間以上の「普及型」があり、両園は共に普及型。
 豊丘保育園(片桐一江園長、園児39人)は、園の裏側にある離山での山登りを屋外活動の軸とし、日常的に四季の変化を感じながらさまざまな方面へ散歩。その途中で牛や馬の飼育、羊の毛刈りを見学することも。園の畑には多くの野菜が育つ。そして冬は、園舎から園庭までの斜面を利用してダイナミックにそり遊びをするなど、自然の恩恵を十分に生かしたのびのび保育を特徴とする。またブルーベリー摘み、ヤーコン掘りなど、地域と交流する機会も多い。
 片桐園長は「大自然の中で楽しく、ゆったりと、そして心豊かにたくましく育ってほしい。大人になった時に、幼児期の光景が原風景となってよみがえるような保育を、園全体でしていきたい」と話す。
 また須坂双葉幼稚園(垂沢優樹園長、園児125人)は、昭和46年の開園以来、日々の保育で自由遊びを重視してきた。恵まれた自然環境を生かし、毎週火曜日を園外保育の日として、おにぎり持参で近くの臥竜公園や百々川緑地などへ出掛ける。また、そこで拾ったドングリや葉っぱは持ち帰って工作などの自由制作にも生かす。近隣の畑ではジャガイモや大根などを作り、年長児が自ら調理して収穫祭やカレーパーティーを行うのが恒例だ。
 垂沢園長は「信州やまほいくは、長年培ってきた本園の保育理念と一致していることから申請した。自然遊びの中から得る直接体験をこれからも重視していきたい」と話す。
 信州やまほいくの認定園は初年度、県内14市町村の72園。本年度は昨年10月にも第1回受付分として28園を認定しており、計115園になった。認定されると、県が主催する研修会や交流会に参加できるほか、要望に応じた専門指導者の派遣を受けることができる。
 また県は、各園の認定をアピールすることで、園児や保育者の増加、増員、さらには移住促進にも期待する。県民文化部次世代サポート課では「アンテナショップの銀座NAGANOで開く研修会などでもPRしている。首都圏の若い世代の関心は高まっていると感じる」と話している。

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