【須坂病院】新名称案「信州医療センター」〜新棟など整備し機能強化へ

2017-01-28 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 県立須坂病院の新名称案を募集した県立病院機構(本部・県庁内、久保恵嗣理事長)は、選考の結果を「長野県立信州医療センター」と決め、20日の評価委員会(小宮山淳委員長、7人)に提案し了承された。今後、2月県議会に名称変更に伴う定款、第2期中期目標、同中期計画の各変更を提案する。総務大臣認可や知事通知・変更認可を経て今年10月の病院祭から施行したい考えだ。
 新名称の公募は、昨年9月24日〜10月14日に行い、90人から96件が寄せられた。選定委員会(正副委員長・田中栄司信大医学部長、村石正郎県議)は11月1日に開いた。委員は地元県議や副市長、医師会長、区長、連合婦人会長、シニアクラブ連合会長ら11人。
 新病院名は、県立病院機構の中核病院としての位置付けを明確にし、親しみやすいとの理由から選定された。
 建設中の新棟は今年6月完成、7月オープン予定。鉄筋コンクリート造3階建て、延べ床面積約1,350平方メートル。
 がん早期発見機能の向上を図るため2階に内視鏡センターを拡充・高度化する。3床から5床に増床し、内視鏡件数6,300件を1万件に。研修室を備え技術向上の場に。外来化学療法室を1階に整備。8床から10床に増床し、薬剤によるがん治療の充実を図る。
 3階は健康管理センター。内視鏡センターの充実に合わせ、人間ドックの受け入れ枠を拡充し、予防医療の充実に貢献する。
 1階には他に地域医療福祉連携室が入り、在宅復帰支援機能を強化する。地域包括ケアシステムの一部として「かかりつけ医」や市町村、近隣病院・福祉施設などとの連携強化を図る。
 既存棟改修は10月まで行い、グランドオープンを10月の病院祭とする。既存棟は、南3階に本部研修センターを移設拡充。遺伝子検査科を拡充。南1階の総合診療科と救急外来診察室を分離拡充。感染待合室整備など。
 事業費(既存棟含む建物建設費・設計監理費・医療機器購入費)は、約7億8,150万円。建物建設費6億円余のうち、7,680万円は須坂市・小布施町・高山村・中野市・山ノ内町から財政支援を受ける予定。発注元は県住宅供給公社。設計・監理は第一設計。施工は北信土建。
 同院は須高地域の中核病院と同時に県立5病院の中核病院として(1)人材育成(2)がん早期発見治療(3)感染症対応―の機能強化が期待される。病院名の変更は県立5病院の中核病院としての位置付けを明確にし、勤務地を選択する医師へのアピールも期待する。

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