2016-12-23 07:00 am by 須坂新聞
第9回クリスマスレクチャーin須坂(実行委員会主催)はこのほど、3日間の日程で市内で行われた。17日は須坂高校出身で、筑波大学生命環境系教授の呉羽正昭さんが「海外研究の魅力―ヨーロッパ・アルプスで地理学を考える」をテーマに講演した。スキーリゾートが盛んなヨーロッパ・アルプスの特性や、日本との違いなどについて解説した。
ヨーロッパ・アルプスが観光・保養地となったのは近世以降。最初は夏の登山やトレッキング、避暑など。1960年代からスキー場が増え、最近は大規模化し、高級宿泊施設も増えているという。
ヨーロッパ・アルプスは標高差が2,000m近くあり、スキー場が大きく、サービスも充実しているため評価が高い。宿泊客の多くは1週間単位で滞在する。冷戦終結で東欧の人々も訪れるようになり、観光客が増えた。そのため施設更新などの投資が継続でき、好循環にあるという。
一方で、日本は、現在のスキー人口がピーク時の約1,800万人から半減している。要因として、ブームが異常ですぐに飽きられたことや、休暇が短く、経済状況も良くないため行くことができないことなどを挙げた。
聴講した高校生に対して、「経験したり、人から話を聞いたり、調べるのがフィールドワーク。こんなに楽しいことはない。地域を知り、世界へ羽ばたいて」と呼びかけた。
続いて、須坂高校出身で東京工業大学情報理工学院教授の渡辺澄夫さんが「人工知能とは何か」で講演した。
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