2016-12-10 07:00 am by 須坂新聞
須坂市の加藤光弘産業振興部長は30日の市議会一般質問で、須坂市が51%余を出資する第三セクターの須坂温泉株式会社(大谷町)の本年度中間決算が315万円余の赤字だったと報告した。要因として、老朽化に伴う漏水の修繕工事約120万円に加え、昨年の善光寺御開帳の入り込みの反動や台風、長雨の影響などで宿泊客数、日帰り客数ともに前年同期に比べて減少傾向にあるためという。
営業の取り組みとして、ことし7月に宿泊業経験者を雇用すると共に、高校・大学などの合宿誘致や、各種団体や住民への利用呼びかけなどを行っているとした。
昨年度は146万円の赤字だった。同社は2014(平成26)年度に市から2億2,600万円を借り入れており、昨年度から毎年約1,600万円余の返済が始まった。
施設は本館が1994(平成6)年、北館が85(昭和60)年建設。南館は62(同37)年建設、2000(平成12)年に改装した。老朽化も課題となっており、加藤部長は「現在の財務状況では多額の投資を要する改修、改築は難しい」との見解を示した。
議員からの民間への経営委譲などの質問に対して「市の判断で決めることはできない。株主が1,772人と多いため、現時点では難しいが、今後の経営状況によっては市民温泉という位置づけを十分に考慮しながら、民間の経営力の活用も視野に入れ、施設の在り方も含めて検討することが必要」と述べた。
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