須坂市議会〜地権者会で意見吸い上げを

2016-10-01 07:00 am by 須坂新聞

政治・経済 icon 須坂市議会の「インター周辺等開発特別委員会」が21日、開かれた。井上の須坂長野東インターチェンジ(IC)北側の大型商業施設建設計画などについて、関係地区代表者らを招いて賛否や考えなどを聞いた。同IC北側にあるインター須坂流通産業団地の元地権者会役員からも当時の様子を聞いた。
 井上町の一色修治区長は、計画地一帯の水田は大雨などの際に治水、防災の役割りを果たすとし、「水田の力を過小評価してはならない」。一方で、農家の高齢化や担い手不足が進んでいる現状を説明した。
 地権者から大型商業施設建設計画に対する反対の声は聞いていないと言い「まだ、具体的な話が地権者に届いていないからだと思う」と推測した。「地権者会ができれば、農家や地権者の状況、意見も見えてくると思う」と述べた。
 計画地南側の長野市若穂地区の綿内剛美・若穂地区住民自治協議会長は、若穂住民の大型商業施設に対する期待は「相当なものがある」とし、若穂の買い物弱者対策や道路整備・改良の早期実現のほか、雇用や地域活性化などが期待できると述べた。「区長会などでは必ず大型商業施設の話題が出て、私が述べたような意見が多く出る」という。
 インター須坂流通産業団地の元地権者会役員の斎藤悦二さん(米持町)は、市が協力して地権者会を設立し、開発が実現した経緯などを説明。「無秩序な開発にはしたくない。後世、みんなに良かったと思われる開発にしようと(地権者同士が)意思統一した」と述べた。
 その後、須坂市から取り組みの進捗状況の説明があり、議員が「地権者会をつくってもらう考えはあるのか」と質問。中沢正直副市長は「今の段階で必要なのは地権者の意向なので、そこまで考えていない。開発の見込みがついた段階で考える」と答えた。
 なお、これまでに、旭ケ丘町などの第7ブロック区長会と須高歯科医師会から、市と市議会に対して、大型商業施設建設計画の実現を求める要望書が提出された。

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