組み木のデザインに挑戦〜井上小で小黒三郎さんが授業

2016-10-01 07:00 am by 須坂新聞

学校・教育 icon 井上小学校の5年生と3年生の計85人は先月20日、図工の授業の一環で、組み木デザイナー小黒三郎さん(岡山県倉敷市)の100分授業を受けた。組み木をデザインするコツを学んだ後、動物の親子を題材にしたデザイン画を描いた。その中から代表作4点を実際に小黒さんらが電動糸鋸(いとのこ)で加工し、できあがるまでの過程を間近で見学した。
 中野市笠原にある小黒三郎組み木館ズートピア信州の4周年記念イベントで、小黒さんが長野を訪れる日程に合わせて実施。館長の池田憲一郎さんも来校した。
 小黒さんは、「組み木のデザインはシンプルに。簡単に描くことが実は一番難しい」と指導。恐竜やライオンなど、複雑なデザインに取り組む児童たちの下絵に「ここは、もう少し単純な線で」などとアドバイスした。
 10センチ角のカツラ材を使って加工の実演が始まると、児童たちは「木のいい匂いがする」と敏感に反応。糸鋸で板をなめらかにくり抜く様子を興味深く見守った。
 デザインしたカンガルーの親子を組み木に加工してもらった高木咲那さん(5年)は「私のデザインじゃないみたい。実物のほうがいい」とうれしそうに話していた。
 小黒さんは「組み木は組むだけでなく、構成を変えて遊んだりすることもできる。皆さんのデザインも、共有線の使い方を工夫すれば、さらにおもしろい作品になりそう」と講評した。
 5年生は今後の授業で加工に取り掛かり、3年生は池田さんに依頼する。

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