高校生がまちづくり議論〜須坂市内4校

2016-10-01 07:00 am by 須坂新聞

まちづくり icon 須坂市教育委員会は9月20日、須坂駅前シルキーホールで「市内高校生による討論会(ディスカッション)」を初めて開いた。市内の高校に通う生徒たちが普段「須坂市のことをどう見ているのか」を率直に語り合い、意見を交わしていく中から、須坂をより良くしていくためのまちづくりのアイデアや活性化策などを探った。
 討論会には市内4校(須坂創成高生徒も含む)から5人ずつ計20人が参加。初めに学校ごとに分かれて須坂の魅力や課題などについて意見を出し合った。生徒たちからは「おいしい果物や果樹園が多い」「公共施設がきれい」「人が温かい」といった良い意見が出る一方で、「観光名所のアピールが足りない」「道路が狭い。道が分かりにくい」「空き店舗が多い」など改善点も多く挙げられた。
 その後、3グループに分かれてテーマを絞って議論した。生徒たちは改善策などのアイデアをまとめ、「今回のような話し合いの場を定期的に設けられるよう、空き店舗などを利用して生徒が交流できる場所をつくる。外国人にも分かりやすい観光マップを高校生で作りたい」
 「観光地と食べ物を結び付け、名所の魅力をよりアップさせる。観光が良くなることで交通の便も良くなる。まずは自分たちが須坂を知ることが大事」
 「空き店舗や遊休農地を活用し、須坂の農産物を商品にしたカフェをつくる。高校生も運営に携わる。地域の結びつきの強さや蔵の町並み、臥竜公園の桜なども生かしたい」などと発表した。
 コーディネーターを務めた名古屋大学大学院情報科学研究科の遠藤守准教授(須坂市明徳町出身)は「フレッシュなアイデアや意見を大切にし、自分たちにできることを考えたり、大人に伝えていくことをぜひ続けていって」と呼びかけた。
 討論会は市教委職員が市内高校の校長らが集まる懇談会で、校長側からの提案を受けて企画された。
 市教委は来年度以降も討論会を続けていく考えで、「アイデアをさらに深く掘り下げたり、市や民間なども巻き込んでいければ」と話している。

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