須坂市議会〜大型店計画への態度聞く

2016-07-09 07:00 am by 須坂新聞

政治・経済 icon 須坂市議会の「インター周辺等開発特別委員会」が1日、開かれた。市内の商工業や農業団体関係者らを招いて、井上の須坂長野東インターチェンジ(IC)北側の大型商業施設建設計画についての賛否や方針を聞いた。神林章須坂商工会議所会頭は「基本的には賛成」、牧良一JA須高組合長は「反対ではない」、米沢一美河東土地改良区理事長は「地権者の意志を尊重する」との意向を示した。
 同特別委員会は、議長を除く議員19人で構成する。主に須坂長野東IC周辺の開発計画推進に向けた調査研究などを行う。
 神林会頭は、現在の市内の商業の状況から考えると、大型商業施設ができることは厳しいが「共に生きていく道を模索すれば、(売り上げが)伸びる可能性が生まれるかもしれない」などの理由から賛成している会員が多いという。
 大型商業施設が実現しない場合でも、市内の商業の活性化の方策を探る必要性があるとし、「大型商業施設ができれば、その方策が増えるのではないか。簡単ではないが苦渋の決断」と述べた。
 牧組合長は、JAは農業組織であり、農地を転用して建設する大型商業施設計画に対して「積極的賛成とはいかない」とした。
 一方で「市の活性化のために大型商業施設がぜひ必要ということであれば協力しなければと思っている」と述べた。同計画に反対し、農業を続けたいという地権者(農家)に対しては、農地バンクなどで代替地を紹介する考えなどを示した。
 米沢理事長は、計画地一帯はこれまで、洪水が頻発し、千曲川の氾濫に悩まされてきたことを説明し、「大雨の時、農地だと水をためられるが、(大型商業施設などの)コンクリートだと下流への水の影響が相当心配。そうした点を考慮して排水路などを整備しなければ」と述べた。
 3氏とも行政に対して、情報共有とスピード感のある事業推進などを求めた。

2016-07-09 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント



須坂新聞


 須坂新聞はタブロイド判(20P~24P)で毎週土曜発行(年間48回)長野県須高地域(須坂市・小布施町・高山村・長野市若穂地区)で購読をいただいております。また配達地域外でも郵送にてご購読いただけます。購読料は1100円(月額/税込)です。購読お申し込みはこちらから。