広域連合A焼却施設が着工〜平成31年2月までに長野市松岡に

2016-05-14 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 須坂、高山など管内8市町村の可燃ごみを広域処理する「(仮称)長野広域連合A焼却施設」の建設工事安全祈願祭が6日、長野市松岡(長野市清掃センター西隣)で行われた。敷地は旧屋内プールと公園用地の約4ha。工場棟にはストーカ式焼却炉3炉や電気式灰溶融炉2炉、余熱利用のためのボイラー、蒸気タービン発電機などを設ける。他にスラグストックヤード棟、煙突(80m)、管理棟、計量棟などを平成31年2月末までに整備する。
 設計施工監理はパシフィックコンサルタンツ。設計施工は日立造船・北野建設特定建設工事共同企業体。建設費は275億8,200万円余。7月中をめどに本工事を予定。今後準備工事として仮囲い設置や工事用車両搬入路整備などを進める。
 1日当たりの処理能力は、焼却炉405t(1炉135t)、灰溶融炉1炉22t(交互運転)。
 余熱を利用する場外施設として、西隣に長野市が健康・レジャー施設を建設する。工期は29年12月15日。
 安全祈願祭は、構成9市町村長や広域連合議会議員、地元松岡区歴代区長、地権者、大豆島地区区長会、四ケ郷用水組合長、業者ら約90人が出席した。
 業者主催の神事後、発注者の加藤久雄広域連合長(長野市長)は「ごみ処理は市民生活にとって重要な要素。発電、余熱を健康・レジャー施設に利用するなど循環型の施設を目指している。無事故、無災害で31年3月の完成を祈念している」。
 施工者代表の谷所敬(たにしょたかし)日立造船社長兼CEOは「(隣にできる)健康・レジャー施設との調和を図り、温かみのある外観と親しまれるレイアウトに努めた。安全に注力して建設したい」と述べた。
 須坂市の三木正夫市長は取材に「地元大豆島と松岡地区の同意を得ての着工は須坂市にとってもうれしいことだ。住民のご理解は、仁礼地区も同様に大変ありがたい。最終処分場の建設は今後境界を確定し、地権者の同意を得、設計を説明し、進めたい」とした。
 高山村の久保田勝士村長は「今後千曲市の焼却施設、須坂市の最終処分場まで順調にまとめ上げてほしい。長野市の焼却施設は地球環境に配慮した施設としても期待している」と取材に応えた。

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