強風で農業ハウス倒壊〜須高でも家屋など被害受ける

2016-04-23 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 低気圧の急速な発達に伴って日本列島を吹き荒れた17日の強風は須高地区各所にも被害をもたらした。農業用パイプハウスが倒壊したり、家屋の屋根や壁がはがれるなどした。
 当日は県北部に一時、暴風警報が出され、須坂市消防本部に設置している気象観測装置では最大瞬間風速27.7m(午後0時44分)を記録した。
 須坂市本郷町では、浦野武正さん(60、大谷町)のアスパラガス畑で、パイプハウス12棟が全壊、2棟が半壊した。
 パイプハウスは高さ約3m、長さ約10〜20m。浦野さんによると17日午後に、ハウスを覆っているビニールシートを抑えるための紐を締め付ける作業をしていたところ、2時ごろに突風が吹き、倒壊したという。「一瞬でビニールが舞い上がった。あんな風は初めて」と話した。
 浦野さんは約20aでアスパラのハウス栽培をしていて、約10aが被害に。現在、収穫期を迎えており、多くは折れたり、傷ついて出荷できなくなってしまった。「ハウスがだめになった部分は露地栽培にして出荷したい」と話した。今後、ハウスを再建する考え。
 市とJA須高の調査によると18日現在、ほかに、パイプハウスのビニールが破けるなどの農業被害が計6件あったという。
 また、市によると市情報技術センターで、屋根のトタン6〜7mがはがれて、一部が駐車場付近に落下した。須坂図書館の駐車場の看板や高甫小のフェンスが倒れたり、旧フジ会館の窓ガラスが落下するなどしたという。
 市消防本部によると救急・消防車両の出動は須坂市で5件(本郷町3件、境沢町1件、南原町1件)、高山村で1件(荒井原)あった。市ではトタンが飛んでいる、カーブミラーが倒れている、風にあおられた扉で手をはさんだ(軽症)などの通報。村は数日前に畑で行ったたき火の上にのせておいたトタンが飛び、たき火が再燃して、近くのわらに燃え移ったという。
 須坂警察署交通課によると、車のドアを開けたところ強風にあおられて隣の車にぶつけた物損事故が市で2件発生。共に市内で、信号機が斜めになっている、工事現場の仮設ガードレールが倒れているとの連絡があり、修繕したという。

2016-04-23 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント



須坂新聞


 須坂新聞はタブロイド判(20P~24P)で毎週土曜発行(年間48回)長野県須高地域(須坂市・小布施町・高山村・長野市若穂地区)で購読をいただいております。また配達地域外でも郵送にてご購読いただけます。購読料は1100円(月額/税込)です。購読お申し込みはこちらから。