2016-04-16 07:00 am by 須坂新聞
小布施町の画家高津秀太郎さん(25)の絵画作品を展示する「高津秀太郎美術館」(仮称)が10月、須坂市小河原町の古民家の土蔵に開館する。
この民家に住む高校教諭の吉池一彦さん(52)と妻の厚子さん(51)が若い才能を応援しようと提案した。自宅の土蔵を改修して高津さんに使ってもらうことにした。
厚子さんは小布施町押羽出身で高津さんの親戚。小布施町の洋菓子店「パティスリーロント」に飾ってあった高津さんの絵を偶然見て、親戚が画家で頑張っていることを知った。「初めて絵を見たときはピカソかと思った」と高津さんの絵を表現した。
高津さんは会社勤めを辞めて、22歳で創作活動を始めた。同町栗ガ丘に住み、押羽にアトリエを持つ。美術学校などで学んだ経験はなく、自分の内面を油彩の抽象画で大胆に表現している。
美術館にする土蔵は木造2階建て。むき出しの板壁に珪藻土を塗るなどして整備し、高津さんの作品を常時20〜30点展示する計画。
当面は収集や保存よりもギャラリーに近い運営を検討。子どもの美術の授業に見に来てもらうなど教育的な活用も考えている。
高津さんは「自分にしか描けない絵を見てもらえたらうれしい」。厚子さんは「須坂ももっと人が散策するまちになって栄えてほしい。オープンガーデンと同じ考えで土蔵を開放したい。市郊外に足を延ばし、周遊を楽しんでもらう場所になれば」と話した。高津さん☎090-8455-9602。
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