中高生が赤ちゃんとふれあい体験〜須坂市子育て支援センター

2016-03-26 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 須坂市子育て支援センターで23日、「中高生と赤ちゃんのふれあい交流会」が開かれた。中高生が子育て中の母親から出産や育児のエピソードを聞き、実際に赤ちゃんを抱っこしたり、おもちゃで一緒に遊んだりしながら、つかの間の子育てを体験した。
 次代の親となる中学・高校生が命の大切さや妊娠・出産の正しい知識を持ち、いずれ結婚して親になるきかっけづくりにしてほしい―と開催。生徒たちは事前に助産師から、赤ちゃんの成長や抱っこのし方などを学んだ。
 この日は中高生15人と親子14組が3グループに分かれて交流。一対一で向き合い、時折ローテーションをしながら、子育てで大変な事や困った事、喜びを感じる瞬間などを共有し合った。
 「出産の瞬間はスイカが出てくるようだと例えられることもあるけど、私はちょっと違った。辛かったのはその前の陣痛。育児をしていると大変なことはあっても、こういう所(子育て支援センター)に来れば大変なのはみんな同じなんだと感じる」。そう明るく話す柳万智子さん(須坂市常盤町)の話を熱心に聞いていた豊田理紗さん(須坂創成高1)は「ちょっと安心したし、将来、子育てすることが楽しみになった。保育士になりたいという夢もある」
 10カ月の優空(ゆうあ)ちゃんを連れた母親の後藤里英さん(須坂市豊丘町)から話を聞いた矢沢美佳(はるか)さん(須坂高1)は将来、保健師になりたいといい、「子どもが大好きだけど、普段は触れる機会がない。やっぱり赤ちゃんはかわいいですね」と笑顔を見せた。
 また、愛おしそうに赤ちゃんを抱き上げた小杉進之亮君(相森中2)も「赤ちゃんと関わる仕事がしたい。話を聞くだけでも子育ての大変さや難しさが伝わってくる」と話し、母親らのエピソードに耳を傾けていた。
 同センターの羽生田秀子所長は交流の様子を見守りながら「最近は結婚して出産することが当たり前とは言えない時代になっているが、子を持つことの喜びや子育ての大変さ、偉大さを感じ取って、自分の将来に明るい希望を持ってくれればうれしい」と話していた。

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