健康テーマに初ツアー〜観光客がみそ造りなど

2016-03-19 07:00 am by 須坂新聞

観光 icon 健康をテーマに、須坂市が企画・協力したツアーが5日と13日、行われた。13日は東京都と神奈川県の22人が市内を訪れて、観光や郷土食を味わったり、みそ造りを体験するなどした。
 須坂市は、県内19市の中で介護認定率、介護保険料が最も低く、保健補導員制度発祥の地であることなどから、市では健康長寿を核に各種事業に取り組んでいる。
 同ツアーはその一環として、健康長寿の要因の一つとされる、食を通じて須坂市を知ってもらうと共に、誘客による地域活性化につなげる狙いで試験的に実施。大手旅行会社の近畿日本ツーリスト長野支店が催行した。
 ツアー参加者は上中町の食彩工房「よっと蔵い」でみそ造り体験を行った。同工房の中尾照美さん(相森町)らから説明を聞きながら、ひいた青大豆と米麹、塩などを手で混ぜ合わせた。大豆や米麹は須坂産を使った。
 ほとんどの人はみそ造りが初めてで、「手の感触が気持ちいい」「いい香りがする」などと言いながら作業していた。合計約60?を木桶に仕込んだ。熟成させてから、10月ごろに参加者宅に送るという。
 参加者はほかに、豊丘のそば打ちグループや食生活改善推進協議会が作った、手打ちそば、フキノトウなどの天ぷら、やしょうま、野沢菜、ニラせんべい、ひんのべなどの郷土食を味わったり、市内を巡って蔵の町並み散策、みそ蔵見学、買い物などを楽しんだ。
 自営業の本庄鉄弥さん(48、東京都)は「以前、自分でみそを造ったことがあるが、やり方が全然違った。地元の方に教えてもらい、歴史や風土を感じながらできていい思い出になった。蔵の町並みは知らなかったが、とてもいい雰囲気だった」と話していた。
 ツアーは2日間で合わせて約40人が参加した。市はバス代50万円を旅行会社に補助した。よっと蔵いやそば打ちグループ、食生活改善推進協議会には経費と報酬をツアー料金の中から支払った。
 市健康づくり課では「さまざまな地域資源や人を巻き込んで、ビジネスとして成り立つようにしたい。今後も継続していきたい」と話している。

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